鹿児島と東京で新たな教育の形を追求するmusuhiとSchoo
株式会社musuhiは、鹿児島県霧島市に本社を置くダイアログファームで、地域企業や自治体と連携し、労働力不足や人材循環の停滞など地域の課題に取り組んできました。一方、株式会社Schooは東京を拠点に、オンライン教育を通じて地域の人材育成を支援しています。この二つの企業が、最近リージョナルパートナー提携を結び、新たな人材育成モデルの創造を目指しています。
業務提携の背景
日本全体で進行中の少子高齢化や都市への人材の流出は、地域における労働力の不足や人材循環の停滞という深刻な問題を引き起こしています。musuhiは、こうした問題の解決に向けて、地域の企業や自治体との強固なネットワークを活用し、採用、育成、定着といった人事の課題に真摯に向き合ってきました。
特に、「戦略人事の郷中塾」と呼ばれる半年間の実践型プログラムや、「薩摩の戦略人事部」といった企業横断型の取り組みを進め、地域の組織変革や人材育成に力を注いでいます。
一方、Schooは全国76の自治体と連携し、地域創生事業に取り組んできました。彼らは「LoLLL」という移住転職コミュニティや「Schoo Mesh」という地域共創型人材育成サービスを展開し、地域と都市の格差を解消しようとしています。これら二つの企業の相乗効果により、鹿児島から新たな学びと働き方のモデルを創造することが期待されています。
今後の展望
提携に際して、現在考えられているのは、Schooが手掛ける移住転職コミュニティ「LoLLL」において、鹿児島県内での人材紹介に関する連携を開始することです。また、地域共創型人材育成サービス「Schoo Mesh」を共同展開し、企業や地域住民が自由に学びに参加できる環境づくりを進めます。
さらに、法人向け研修サービス「Schoo for Business」を鹿児島県内で共同実施し、地域の人材リスキリングやキャリア開発を支援していく計画です。
リージョナルパートナー提携とは
今回のリージョナルパートナー提携は、全国の企業と連携し地域課題を解決することを目的としています。Schooの持つ教育プラットフォームや人材育成ノウハウ、musuhiの地域密着型の特性を掛け合わせ、多様な社会課題への持続的なソリューションを提供することを目指しています。この提携は、その第一弾となる重要なステップです。
両社代表のコメント
Schooの森健志郎社長は、鹿児島の地で引き出される価値と推進力に感謝し、地域の方々と共に変革を生み出すために力を合わせていきたいと述べています。また、musuhiの野崎恭平代表は、地域企業と都市部の優秀な人材を繋ぐ新たな人材循環の仕組みを築くことを展望しています。
まとめ
鹿児島のmusuhiと東京のSchooの提携は、地域の抱える課題を解決し、持続的な人材育成や雇用の確保を目指す取り組みです。両社の強みを活かし、新たな学びのモデルを全国に広め、地域から革新を起こす試みが期待されています。