日本全国で縁起物を学ぶ「47えんぎもの展」
2025年11月14日から2026年3月15日まで、東京都渋谷に位置するd47 MUSEUMで「第37回企画展『47えんぎもの展』」が開催されます。この展覧会では、日本各地の47都道府県から選りすぐりの縁起物が集まります。縁起物は、喜びや幸福を願う人々の思いを形にしたもので、しめ縄やだるま、招き猫といったお馴染みのものから、地域独自の伝統品まで多岐にわたります。
縁起物の多様性とは
「縁起」という言葉は仏教に由来し、良い結果をもたらすことを期待する気持ちを込めたものです。江戸時代からは、こうした縁起物がさまざまな人々の希望や願いを反映し続けてきました。各地方には色鮮やかな伝統や物語が息づいており、その背景には、地域の文化、歴史、そして風土が深く関わっています。本展では、これらの縁起物の形や色、意味を深く探求するチャンスです。
展覧会の詳細
展覧会は、47都道府県の代表的な縁起物を紹介し、それぞれの物語を掘り下げていきます。会場には出展品に加え、関連商品が豊富に扱われ、来館者はそれらを実際に手に取ることができます。会期中には、出展者によるワークショップや勉強会、オンライン音声ガイダンスといった体験プログラムも充実しており、参加者自身が縁起物の魅力を身近に感じられる設計となっています。
特別企画とトークイベント
さらに、2026年1月25日には展覧会を深く掘り下げる連続トークイベントも予定されています。さまざまな視点から縁起物の意義について考察する内容で、聴講者は貴重な知見を得られるでしょう。また、2025年12月には公式ブックレットも発売予定で、全出展者とその物語を網羅した内容になっています。特別インタビューも収録されており、読み応えのある一冊です。
縁起物を通じた願い
本展は、単なる展示にとどまらず、訪れる人々に「願い・祈り」を感じさせる場でもあります。それぞれの縁起物が持つ役割や意味を学ぶことで、私たちの暮らしにどのように寄与できるかを考える機会となるでしょう。大切な人への贈り物や、自分自身の守りとして、一つ一つの縁起物を通じて思いを新たにすることができる展覧会です。
まとめとお知らせ
「47えんぎもの展」は、d47 MUSEUM(東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階)で開催され、入館料はドネーション形式です。年末年始は休館、特別な体験や商品販売が行われるこの機会に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
公式サイトでは、展覧会の最新情報やイベントスケジュールが掲載されていますので、併せてご確認ください。