アサヒロジスティクス、レインボー物流を完全子会社化し物流基盤強化

アサヒロジスティクス、レインボー物流をグループに迎え物流基盤を強化

埼玉県さいたま市に本社を置くアサヒロジスティクス株式会社は、食生活を支える物流インフラ企業として、1750台のトラックと2700人以上のドライバーを擁しています。このたび、2025年5月13日付で株式会社レインボー物流を完全子会社化したことを発表しました。レインボー物流は、大阪府高槻市に拠点を持ち、同じく食品物流を得意とする企業であり、今後のシナジー効果が期待されています。

株式譲渡の背景と目的

アサヒロジスティクスの株主がレインボー物流の株式譲渡を行った背景には、両社の事業シナジーを生かして、物流サービスの安定供給と質の向上が目指されている点があります。レインボー物流は、大阪を起点に中・長距離幹線輸送や小口共配、3PL（物流総合管理）事業など、幅広いサービスを展開しています。また、同社は大阪府内に4つの物流拠点を持ち、中四国や九州へのネットワークが確立。これにより、関西圏の物流機能を大幅に拡充することが可能となるでしょう。

この株式取得は、2026年2月に大阪府茨木市に新設予定の物流センターとともに、アサヒロジスティクスの中期経営ビジョンである「東日本から中部・関西までの食と農を支える物流インフラを確立しよう！」の実現に向けた重要なステップとなります。

レインボー物流の概要

レインボー物流は1977年に設立され、現在も成長を続けています。会社の基本情報は以下の通りです：

- 名称: 株式会社レインボー物流
- 所在地: 大阪府高槻市辻子3丁目1-1
- 代表者: 辰野博
- 事業内容: 中・長距離幹線輸送、小口共配、3PL事業
- 資本金: 9,690万円
- 年商: 3047百万円
- 従業員数: 200人

今後の展望

アサヒロジスティクスは、東日本に重点を置いている一方、レインボー物流のネットワークを活かして西日本にも力を入れていく考えです。その結果、両社が連携し、関西エリアにおける物流サービスの質が向上し、より幅広い顧客ニーズに応えることが可能になります。

また、今回の株式譲渡を契機に、双方の物流機能を強化し、合計で500万人の食生活を支える安定した物流サービスを提供することで、顧客満足度の向上と市場競争力の強化を図る予定です。