兵庫県立篠山鳳鳴高校でのCanva特別授業レポート
3月7日、兵庫県立篠山鳳鳴高校にて、デジタルハリウッド株式会社が主催する特別授業が行われました。この授業は、今後の社会に必須となるデジタルクリエイティブスキルを養成することを目的としており、生徒たちはCanvaを使用して自ら動画を制作しました。この取り組みは「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の一環でもあり、特に「STEAM探究科」の31名の生徒が参加しました。
授業の背景
兵庫県立篠山鳳鳴高校は、2024年度からの新たなカリキュラムとして「STEAM探究科」を設置しました。この科では、ドローンやVR技術など、最新の技術を使った実践的な学びが提供されます。生徒が実際に探究活動の成果を映像として表現できることを目指し、特別授業が行われました。デジタルハリウッドアカデミーからは専門の講師が派遣され、Canvaと画像生成AIであるAdobe Fireflyの使い方を指導しました。
授業の概要
100分間の授業では、まず前半でCanvaの特徴を学びました。講師の萩原ちはる氏が、Canvaを生活の中でどう活用できるか、そしてAdobe Fireflyを利用する際のマナーや倫理について教える時間が設けられました。その後、実際にCanvaを使用して学校紹介の動画制作に取り組みました。生徒たちは、自分が選んだ学校の風景写真を元に、興味深く、創造的な動画を制作しました。
受講者アンケート結果
この授業に参加した22名の生徒に対するアンケートから、驚くべき結果が得られました。90%の生徒が「Canvaを使いたい」と強く感じていることが明らかになり、さらに95.5%が「学んだ内容が学校生活に役立ちそう」と回答しました。また、動画作成ワークについては45.9%が「難しい」と感じたものの、77.3%が「動画制作に興味を持った」と答えました。これを通して、生徒たちは多くの気づきを得たことが伺えます。
受講者の感想
受講者の感想の中には、「動画制作は楽しく、時間が過ぎるのが早く感じた」といった意見や、「Canvaを使うことで、発表用スライドも グレードアップさせたい」という希望が寄せられました。それだけでなく、YouTubeクリエイターへの興味を持つ生徒が増え、将来の進路についても視野が広がったようです。また、デジタルハリウッド大学についての知識が増えたことも、進路検討にプラスとなりました。
まとめと今後の展望
講師の萩原氏は、受講者に対して丁寧に指導し、クリエイティブな思考を促すことができたと述べています。生徒だけでなく、教員にとっても新しい社会的価値を見出すきっかけとなったとのことです。デジタルハリウッドアカデミーは、今後も全国の教育機関に対し、デジタルクリエイティブ教育の普及に貢献することを目指します。これまでの経験を基に、さらなる教育支援を行っていくことが期待されています。