英語を話せる自信が持てない日本人の実態
英語学習が進む現代において、自己評価と実際のスピーキング力の差に悩む日本人が多くいることが、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の調査によって明らかになりました。この調査では、10代から60代の英語学習者1,024人を対象に、スピーキング力に関する自己評価と学習実態を分析しました。
調査結果の概要
調査結果によると、現在英語学習を行っている人の85.8%が週に1回以上の頻度で学習しています。このうち71.3%は、日常的なトピックについての会話が可能だと自覚しています。しかし、実際に「自信を持って英語を話せる」と言える人は19.7%に留まり、多くの人が心の中で高いハードルを感じていることが分かります。
自信を持てない理由
英語を「話せる」と自信を持って言えない理由として、多くの人が「自分より英語が巧い人が周囲に多い」という心理的な障害や「間違えることが不安」という声を挙げています。実際に、回答者の約70%が、英語を「話せる人」の基準を“外国人との雑談がスムーズ”以上と考えており、そのハードルの高さに驚かされます。
スピーキング力とその背景
調査では、英語で「複雑なトピックについて会話できる」と感じている人でも、自信を持てない方が多く見られます。具体的には、複雑なトピックについて会話ができると自覚している人の72.6%が「自信を持って英語を話せる」とは言えないという結果です。このように、一定の会話力を持ちながらも、自信を持つには更なる心理的な安心感が求められています。
英語スピーキング機会の欠如
また、英語を話すことが重要だと考える人は86.1%に達する一方で、普段英語を話す機会が「ほとんどない」または「まったくない」と答えた回答者は42.5%に上ります。このことから、英語力向上に対する意欲があるにも関わらず、実践の機会が不足しているという現実が浮かび上がります。このため、学習者はスピーキングにおける小さな成功体験を得ることが難しいのです。
調査から見える改善点
調査結果を踏まえると、英語を話す力は仕事やグローバルな交流において重要視されているものの、実際の学習環境では心理的なハードルが多く、新たなコミュニケーション機会を作ることが求められています。IIBCは、TOEIC Programを通じて、学習者が自己のスピーキング力の現状を把握できるような環境作りに引き続き取り組む方針です。
英語を学ぶことの意義
また、アンケートでは「英語を話せることがどのように役立つと思うか」という質問に対し、多くの人が「海外旅行をより楽しむ」「仕事でのコミュニケーション」「外国人との交流」を挙げており、英語を話すことで日々の生活やキャリアが広がることを期待していることが分かります。
まとめ
今回は、英語を話すことに対する心理的ハードルや学習実態が明らかになりました。多くの人が自分の能力を過小評価してしまう一方で、英語を学ぶ意義や重要性を理解していることが示されています。今後は、英語を話すことをネイティブスピーカーだけの特権として捉えず、まず自分自身の言葉で積極的に伝える努力をすることが求められます。
IIBCとしては、引き続き英語学習者が自信を持てるような環境作りに貢献してまいります。そして、自らの英語力を把握し、克服すべき心理的障害に対処することで、多くの日本人が自信を持って「英語を話せる」と言える日が訪れることを期待しています。