冷凍倉庫の省エネ運用に向けた取り組み
エクシオグループ株式会社と福山冷蔵株式会社は、冷凍倉庫の省エネルギー運用に関する実証実験を開始しました。この取り組みは、冷凍倉庫業界の環境負荷軽減と効率化を目指しています。2025年12月から実施されるこのプロジェクトは、グリーントランスフォーメーション(GX)という視点から、脱炭素社会の実現と冷凍倉庫業界の構造的な課題に着目しています。
背景
冷凍倉庫の運用は、物流量の増加に伴いエネルギー消費が増加する一方で、省エネルギーの方法が十分に活かされていない現状があります。エクシオグループは、設備の更新だけではなく、エネルギーマネジメントの導入によりエネルギー効率を向上させ、自社以外の冷凍倉庫にも持続可能な運用を拡げることを狙いとしています。
実証の内容
実証実験は、福山冷蔵株式会社の中川センターで行われます。ここでは、冷凍保管庫において、庫内の温度データ、ドアの開閉状況、冷凍機の消費電力を継続的にモニタリングします。得られたデータは可視化され、運用条件の違いによる影響を検証することで、冷凍機の運用最適化を図ります。
特に注目すべきは、冷凍機の運用を経験則だけで行うのではなく、データに基づいて体系的に行うことです。これにより、設定温度やデフロスト回数、事前に冷やしておく予冷運用の見直しなどが行われ、各種条件での省エネルギー効果が確認される見込みです。
省エネ効果と展望
実証実験の結果により、最大で約8%の省エネルギー効果が確認されています。これは、設定温度や運用条件の工夫によって消費電力を低減できる可能性を示しています。今後、季節や使用する倉庫の条件に応じてデータを蓄積し、コールドチェーン分野全体への展開を目指します。
業界との連携
得られた知見は、業界団体である日本冷蔵倉庫協会などと連携して展開し、冷凍倉庫業界全体の省エネルギー運用の普及を図ります。このプロジェクトは、同様の課題意識を持つ業界関係者との対話を通じて、さらなる改善が進む可能性があります。
社会的使命
エクシオグループは、「2030ビジョン」に基づき、社会課題の解決を企業の使命としています。これからもイノベーションを通じてエネルギー効率の向上とカーボンニュートラルの実現に向けて取り組み、持続的な成長を目指していきます。
実証に協力する企業
実証プロジェクトは、福山冷蔵株式会社との共同で進められ、同社の冷蔵倉庫業に特化したノウハウを活かす形で実施されています。
この新しい取り組みは、物流業界における省エネルギー化の先駆けとなる可能性があり、他の企業にも波及することが期待されます。さらに、消費電力の低減が環境にもたらす影響は大きく、未来の冷凍倉庫のあり方に新たな道を示すでしょう。