マンション共用部の理想
2023-10-25 13:09:28
マンションの共用部に求める理想と新たなスペースの提案
最近、マンションに住む300名を対象に、共用部に対するアンケート調査が行われました。その結果、居住者たちが求める共用部の条件は、明確なニーズとして浮かび上がりました。1位に輝いたのは「居心地の良さ」で、驚くべきことにこの回答は45.7%の支持を得ました。この結果は、住人が日々の生活の中で安心してくつろげる空間としての共用部の重要性を示しています。
次点で、42.3%の人が「みんなが使えること」を挙げており、共用部は住民全体で共有する価値のある場であることが求められています。しかしながら、41.3%が「管理費がかからないこと」を必要とするという意見もあり、経済的な負担を懸念する声が大きいことも見逃せません。
さらに、興味深いのは「専有部ではできない・やりづらいことができること」と感じる住人が24.3%もいるという事実です。つまり、一部の居住者は自分のプライベートな空間では難しい活動を、共用部で行いたいと考えているのです。具体的には、DIYや大人数を呼んでのパーティー、バーベキュー、運動など、多岐にわたります。
専有部では音が響いて周囲に気を使うため、大きな作業や料理、子どもたちを思いっきり遊ばせることが難しいと感じる家庭が多いのです。このような声を反映するかのように、アンケートの「その他」の回答欄には、「住民同士のコミュニケーションが取れること」「機能的であること」などが寄せられました。
この調査結果を元に、名鉄都市開発は新しい取り組み「みんなのアトリエ」を企画しました。この新しい共用スペースは、居住者が様々な活動を行えるマルチ機能な空間です。おしゃれで静かな共用部に留まるのではなく、自由な発想で音を出したり、汚したりできる場所が提供されることを目指しています。
「みんなのアトリエ」では、DIYやパーティー、情報交換、さらには陶芸教室といった幅広い活動を実現可能。これにより、居住者は自宅では難しい体験や趣味に挑戦できる場が得られるのです。実際、名鉄都市開発は、メイツ川越南台というプロジェクトにおいてこの取り組みを導入する考えです。
このように、共用部が生活の幅を広げる機会を提供することで、住民同士のつながりやコミュニケーションも促進されることが期待されています。日々の生活に新しい楽しみを見出せる「みんなのアトリエ」は、今後のマンションライフにおいて重要な位置を占めることでしょう。
静かで洗練された空間も大切ですが、居住者が心からくつろげることができ、さまざまな活動ができる共用部へのニーズはますます高まっています。マンションという住まいが、単なる居住空間からコミュニティの一部へと変化する時代が来ているのかもしれません。
会社情報
- 会社名
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名鉄都市開発株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市中村区名駅四丁目8番18号(名古屋三井ビルディング北館7・8階)
- 電話番号
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052-581-1221