アート展『Kuba Sugi』
2025-08-05 17:36:19

コンゴ王国の文化が織り成すアートの旅:『Kuba Sugi』展開催

アートの新たな地平を切り拓く『Kuba Sugi』展



世界的なクリエイティブユニット、Stephen Burks Man Madeのマリカ・レイパーとスティーブン・バークスが、2025年9月6日から東京のspace Unギャラリーで開催する個展『Kuba Sugi(クバ・スギ)』が注目を集めています。この展覧会では、コンゴ民主共和国にかつて存在したクバ王国のラフィア織物をテーマにし、その伝統と新たな視点が融合した作品が展示されます。

コンゴと日本の文化交流の新しい形



space Unは、アフリカと日本の文化交流を促進するアートとカルチャースペースです。古来より神道の聖地として知られる奈良の吉野に位置し、同地のアーティスト・イン・レジデンスでは地域の職人とのコラボレーションが進行中です。アフリカとそのディアスポラのアーティストが集うこの場所に、マリカとスティーブンも参加し、約2ヶ月間の滞在制作を行います。

作品制作のプロセス



彼らは、日本の杉や檜といった素材を使用し、クバ芸術が持つ儀式的な要素を取り入れた具象と抽象が交錯した彫刻作品を創作する予定です。さらに、巻貝のカウリや折り重ねた和紙、ラフィアのスパンコールと銀色に塗られた檜のビーズなど、多様な文化のモチーフが融合し、新しい美が生まれます。

ドキュメンタリーの上映



展覧会の一環として、マリカとスティーブンがメガシティ・キンシャサを旅し、彼らの文化的ルーツの探求を描いた短編ドキュメンタリー『In Search of Kuba(クバを探して)』が公開される予定です。この映像では、コンゴの職人や研究者、キュレーター、起業家との貴重な出会いを通じて、クバ芸術の別の側面が浮かび上がります。

クバ王国の歴史



16〜17世紀に栄えたクバ王国は、その魅力的なラフィア織物で知られています。幾何学的なパターンが特徴で、儀式や祭礼に重要な役割を果たしてきました。しかし、近年では西洋の研究者の中には失われた芸術とみなす者もいます。そのため、この展覧会を通じて再評価されることが期待されています。

Stephen Burks Man Madeの活動



Stephen Burks Man Madeは、マリカ・レイパーとスティーブン・バークスによる受賞歴を持つスタジオで、アートとコミュニティ、産業を結び付けるワークショップ形式の活動を展開しています。彼らは「すべての人がデザインの担い手になれる」という理念のもと、世界各地の職人と協力し、古来の技術を現代に生かす取り組みを行っています。

文化の未来を切り拓く



space Unは、現代アフリカ美術と日本のアーティストをつなぐプラットフォームとして、アフリカ文化の可視化やその理解を促進しています。2024年5月にエドナ・デュマ氏によって設立され、より多くの人々にアフリカ美術の魅力を伝える役割を果たします。

展覧会『Kuba Sugi』は新しい文化の融合を象徴する試みであり、多様なバックグラウンドを持つアーティストたちが集う場所で、今後のアートにおける重要な一歩を示すものとなるでしょう。ぜひ、足を運んで、彼らの創り出す世界を体験してみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
space Un合同会社
住所
東京都港区南青山Klo南青山ビル1階
電話番号
03-6455-4401

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。