シムトップスとB-EN-Gの資本業務提携
株式会社シムトップス(本社:東京都品川区)が、ビジネスエンジニアリング株式会社(東京都千代田区、略称:B-EN-G)との資本業務提携を締結しました。この提携により、シムトップスはB-EN-Gに対して自社株式の49株(全発行株式に対して14.8%)を譲渡し、今後の事業展開に新たな道筋を付けることとなります。特に注目されるのは、同社の現場帳票システム「i-Reporter」を基にしたOEM版「mcframe RAKU-PAD」の海外展開が強化される点です。
資本業務提携の背景と目的
シムトップスが開発した「i-Reporter」は、すでに4000社以上、20万人以上に利用されており、市場シェアは国内でトップを誇ります。このツールは、製造現場でのペーパーレス化を実現し、データのデジタル管理において優れた効果を発揮しています。
一方、B-EN-Gには2016年より同システムを取り入れたOEM版「mcframe RAKU-PAD」があり、これまで数回にわたって「i-Reporter Partner AWARD」のOEMパートナー賞を受賞するなど、販売実績を積み重ねてきました。両社の協力関係は長く、信頼が築かれています。
競争力の向上に向けて
今後はB-EN-Gの強力な海外拠点と広範なネットワークを利用して、製造業向けのソリューションをさらに充実させていく計画です。また、B-EN-Gが提供する生産管理ソリューション「mcframe」との連携を進めることで、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速が期待されます。この取り組みにより、国内外の製造業が直面する競争環境において、より強固な地位を築くことが目指されています。
売上の飛躍を目指す
新たな提携を通じて、シムトップスとB-EN-Gは5年後の売上を5倍にするという目標を掲げています。この目標に向けて、両社はそれぞれの強みを生かしながら、ビジネスを拡大させていく方針です。シムトップスは引き続き製造業の現場改善に貢献する革新的なソリューションを提供していく考えで、今後の市場での展開に期待がかかります。
企業情報
- 設立:1991年10月1日
- 代表者名:水野 貴司
- 資本金:1千6百5十万円
- 売上高:19億4千万円(2023年度)
- - ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)
- 設立:1999年4月1日
- 代表者名:羽田 雅一
- 資本金:6億9,760万円(2024年3月末時点)
まとめ
この資本業務提携は、シムトップスとB-EN-G双方にとって、将来の成長を見据えた重要なステップとなるでしょう。両社は今後も製造業のデジタル化を進め、国内外の市場における競争力向上に貢献していくことが期待されています。