大学生が描く心温まる絵本『ゆめがないぼく』の誕生とその思い

日本の大学生6人が、初めての絵本執筆に挑戦した作品、『ゆめがないぼく』が近日販売開始されました。この絵本は、夢を持たないことに悩む子どもたちの実体験に基づいており、未来にむけてのメッセージが込められています。若者たち自身の考えと、子どもたちの心の声を届けるために書かれたこの作品には、彼らの思いが詰まっています。

夢がなくて泣いてしまう子どもたち

幼稚園や保育士への調査を通じて、夢を持てずに苦しむ子どもたちの現状が浮かび上がりました。多くのイベントで「夢」を求められる中、実際には「黙り込んでしまう子」や「恥ずかしくて泣いてしまう子」の姿が見受けられます。これは、周囲の期待と自分とのギャップからくるマイナス感情であり、このような状況が「夢を持たねばならない」という固定観念を生んでいると感じています。

社会における「夢」の位置づけを再考

幼稚園での誕生日会や小学校の成人式、高校・大学での進学や就職活動など、人生の様々なイベントでは夢が期待されます。しかし、この「夢」の概念が一部の人には逆に生きにくさを感じさせることもあります。私たちは「幸せ」という概念を基に、この夢に対する固定観念に疑問を投げかけています。

幅広い支持を得る反響

絵本『ゆめがないぼく』は、2021年3月28日より、手売りおよびECサイトBaseにて販売が開始され、多くの方々に支持されています。特に幼稚園教諭や保育士、親として子どもを持つ人たちからは「良い考え方に出会えた」という感想を頂いており、夢について再考する機会を提供しているようです。

さらに、実際に保育園での読み聞かせや、NPO法人との連携を通じて、様々な子どもたちにこの絵本を届ける取り組みも行っています。これにより、絵本のメッセージがより多くの人々に広がっていくことが期待されます。