19世紀の知られざる世界、上方ブロマイド展を楽しむ
大阪・和泉市に位置する久保惣記念美術館では、2025年11月30日から2026年1月25日までの期間、魅力的な常設展『上方ブロマイドー役者絵と美人画ー』が開催されています。この展覧会では、19世紀の大阪で流行した上方浮世絵が大きな焦点となっており、普段は見ることの少ない貴重な作品が一堂に会しています。
上方浮世絵とは?
上方浮世絵は、江戸時代の後期に大阪や京都を中心に制作された浮世絵を指します。江戸では版画ブームが起こり、多くの絵師たちが活躍しましたが、大阪では肉筆絵画が人気だったため、浮世絵の制作は遅れをとっていました。しかし、19世紀には歌舞伎人気の高まりが影響し、上方でも浮世絵版画が注目されるようになりました。
この展覧会では、今まであまり知られていなかった上方浮世絵の世界を館内のコレクションから紹介します。特に、大首絵や、遊女や芸子の衣装の美しさ、独特な技法による繊細な表現など、鑑賞者に深い感銘を与えることでしょう。
展覧会の見どころ
展覧会で特に注目すべき点は以下の通りです。
1. 東洲斎写楽や喜多川歌麿といった著名な絵師たちによる、大阪で流行した上半身像を描く大首絵の作品が見られること。
2. 歌舞伎役者や芸子たちが着用する衣装のデザインの素晴らしさを楽しめること。
3. 西洋近代絵画と比較しながら、さまざまな表現手法の違いを考察できること。
美術品は見るだけでなく感じるものです。ぜひ会場で、作品が語る歴史や文化を体感していただきたいと思います。
併設展覧会と関連イベント
久保惣記念美術館には西洋近代美術展示室もあり、印象派の巨匠クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールの名作も展示されています。これにより、上方浮世絵の美の感覚と、西洋の絵画との違いを直感的に体験できます。
また、展覧会に関連したイベントも開催されます。展示解説が行われる1月11日(日)には、担当学芸員が来場者に解説を行う予定です。そして、1月10日から12日には、浮世絵の版画摺り体験も実施され、実際に手を動かしながら芸術の魅力を感じることもできます。
アクセスと開催概要
和泉市久保惣記念美術館へのアクセスは、南海泉北線の『和泉中央』駅からバスで簡単に行くことができます。車での訪問も可能で、無料駐車場も完備されています。
開催概要
- - 展示名: 常設展「上方ブロマイドー役者絵と美人画ー」
- - 会場: 和泉市久保惣記念美術館
- - 会期: 2025年11月30日~2026年1月25日
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、その翌日が休館)
- - 開館時間: 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
- - 入館料: 一般500円、高大生400円、中学生以下は無料
この機会に、19世紀の大阪の浮世絵文化に触れ、上方ブロマイドの魅力を感じに来てはいかがでしょうか。美術館の静かな雰囲気の中で、自身の美の感受性を養う素晴らしい体験が待っています。