マドレボニータが提案する出産前の復職支援の重要性と導入効果
2023年、マドレボニータの復職支援プログラムがスタートから3周年を迎えました。このプログラムは、育児休業からの復職がスムーズに行えるように、出産前からの準備や、育休中の過ごし方を考慮することを目指しています。
復職支援プログラムの背景
最近、育児休業を取得する企業が増加していますが、復職後の働き方を見据えた支援が求められています。マドレボニータの調査によれば、復職後のパフォーマンス向上に取り組めていない人が多く、復職に不安を抱える割合が高いことが分かりました。これは、育休中に何を学ぶか、また前もってどれだけの知識を得られているかに大きく依存しています。
心理的な負担や体調の不調、仕事と家庭の両立に対する不安など、多くの女性が復職の意欲を減退させている要因となっています。出産後の心身のリハビリや、パートナーと協力する体制が整っていないことも、復職後の意欲向上に寄与しない要因です。逆に、出産後のケアが充実していると、復職後の意欲が増し、家庭と仕事の両立がよりスムーズになります。
プログラムの概要
マドレボニータの復職支援プログラムは、主に以下の2つのメニューから構成されています。
1.
産後ケアの必要性と準備について知る講座
妊娠中の女性及びそのパートナーを対象に、出産前に必要な知識を学んでもらいます。
2.
産後ケア教室で復職に備える補助
育児休業中の前半である、出産後の2から6ヶ月の期間にマドレボニータの産後ケア教室を受講し、企業が受講料を負担します。
このプログラムは1997年から実施され、導入企業数は16社にのぼります。特に株式会社商船三井では、導入から4年を経て、復職支援プログラムを活用した社員が2回目の育休で再度利用する例も見られます。
導入企業の成功事例
商船三井では、出産に関する社内講座を定期的に実施しており、参加者からは「キャリアプランを考える上で参考になった」「パートナーに聞いてほしいので、参加を促すべき」との声も寄せられています。特に、産後の大変さや支援制度の理解が進むことで、職場全体での意識が高まります。
また、講座はただの情報共有にとどまらず、参加者同士の意見交換を通じて、職場内のサポート体制を考える機会にもなっています。
マドレボニータは、産後ケアに関する調査や教育を通じ、心身の健康だけでなく、職場における相互理解を促進しています。このような取り組みが、出産後の女性にとって働きやすい環境を創り出す基盤となるでしょう。
終わりに
マドレボニータの復職支援プログラムは、出産を機に職場から離れている多くの女性にとって、再び働くことへの一歩をサポートする貴重な試みです。これからもこのプログラムを通じて、産後の女性たちが安心して職場に復帰できるよう、さらなる発展が期待されます。
詳しい情報は、公式サイトをぜひご覧ください。
復職支援プログラム
団体情報
- - 団体名:認定NPO法人マドレボニータ
- - 理事長:吉岡マコ
- - 事業内容:産後ケア教室の開催、指導者の養成・認定、産後に関する調査・啓発
- - URL:公式サイト