Sia Partnersが新たなリーダーシップ体制を発表 アジア市場の強化を目指す
Sia Partnersは、2023年に策定した経営戦略「Launchpad」のもと、アジア太平洋(APAC)地域における新たなオペレーティングモデルの導入を進めています。この取り組みは、2027年までに10億ドル超の収益を達成することを目指しており、業務の効率化と成長促進が目的です。
オペレーティングモデルの改革
Sia Partnersは、これまで地域ごとに管理していたハブを6つに統合し、ビジネスユニット(BU)の組織構造を簡素化しました。5つのビジネスラインを中心に運営を行い、戦略・経営コンサルティングをコア事業に据えつつ、AI・データ分析、デザイン、サイバーセキュリティ、バイオファーマの各分野にも注力しています。このように構造を見直すことで、各地域におけるグローバルな機能やソリューションを展開しやすくなります。
APACハブの強化とリーダーシップ
新たに編成されたAPACハブは、アジアとオーストラリアの統合によって形成され、これを牽引するマネージングパートナーにはVincent Kasbi氏が就任しました。Kasbi氏は10年以上の実績を持ち、香港市場のリードも担当します。また、シンガポール、日本、オーストラリアそれぞれには、David Hollander、Alan Wakida、David Prendivilleがマーケットリードとして指名されています。
エネルギーと金融サービスの拡大
Sia Partnersは、エネルギーおよび資源分野のサービスをAPAC全域に展開する計画を進めています。この分野は、昨年買収したChurchill ConsultingのDavid Lynchが指揮をとります。また、金融サービス業界においても同様にチームを統合し、新たなビジネスユニットを設立。リーダーにはDavid Hollanderが就任し、このビジネスユニットはさまざまな国での銀行業務やコンサルティングを強化します。
その他のビジネスユニット
さらに新たに設立されたライフスタイルおよびFMCG(ファスト・ムービング・コンシューマー・グッズ)のビジネスユニットにはJeremy Fetiveau氏が就任し、広範な分野でのクライアント管理を行います。また、デジタルおよびテクノロジー・トランスフォーメーションサービスはMatthew Fahey氏がリードしており、長年の経験を生かしてテクノロジー変革を推進します。既存のデータサイエンスビジネスユニットは「データ&AI」に拡張され、香港拠点のSang Ahn氏が率いることとなりました。
中国市場への進出
中国市場へのサービスも強化するべく、上海に新拠点が設立されます。この拠点のリーダーにはEnjoyce Zhu氏が就任し、消費財や小売業界における豊富な経験を持っています。
新たなハブ体制
本体制の再編によって、各ハブは複数国をまとめて管理する組織となり、マネージングパートナーがその運営を担います。これにより、すべてのハブが全地域において包括的なサービスを展開できるようになります。
Sia Partnersについて
Sia Partnersは、次世代型経営コンサルティング企業として、AIとデザインを融合させた革新的なアプローチを採用しています。「Consulting for Good」の理念のもと、サステナビリティを創造的な変革として捉え、社会的影響を高めることを目指しています。