静岡県での高機能バイオ炭「宙炭」の普及に向けた実証試験開始

静岡県での「宙炭」の普及に向けた実証試験

株式会社TOWING（代表取締役CEO：西田宏平）は、静岡県経済農業協同組合連合会（JA静岡経済連）と協力し、静岡県内での高機能バイオ炭「宙炭（そらたん）」の普及を目指す販売・流通の実証試験を開始しました。この試験は、JAグループを活用して生産者へ宙炭を提供する日本初の試みです。

実証試験の背景

近年、農業の分野で重要視されるのが環境への配慮です。農業における温室効果ガスの削減や、化学肥料の使用を減らすための有機肥料の活用が求められています。静岡県では、これらの取り組みを進める一環として、宙炭の導入が検討されています。この高機能バイオ炭は、土づくりと炭素の貯留に効果があるとされています。

TOWINGは、静岡県信用農業連合協同組合と共同で、宙炭の栽培効果を検証してきました。そして、その成果を受け、静岡県内のJA組合員からの宙炭に対する購入要望が高まっていることを受けて、JA静岡経済連との協力を決定しました。

今後の展望

今後は、実証試験を進めることで、静岡県内での宙炭を使用した新たな栽培体系を確立し、生産者への安定した普及を目指します。また、2025年初頭を目標に、宙炭を使用した環境負荷の低い野菜の普及に向けて、JA静岡経済連や静岡県信連とのさらなる協力を進めていきます。

TOWINGのミッションと事業概要

TOWINGは、「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」というミッションを掲げています。2020年に設立されたこの企業は、名古屋大学から生まれたインパクトスタートアップであり、地域の未利用バイオマスから高機能バイオ炭「宙炭」を開発しています。

この農業資材は、農地に施用することで作物の品質や収穫量を向上させるだけでなく、温室効果ガスの排出量削減にも寄与します。TOWINGは、農林水産省からもその活動が認定されており、数々の受賞歴を持つ信頼できる企業です。