自分らしい終活をサポートする「シュウ活ガイドブック」が登場
福岡県福岡市に拠点を置く一般財団法人ウェルネスサポートLab(通称:ウェルサポ)は、2024年度からのニッセイ財団「高齢社会地域福祉チャレンジ活動助成」に採択され、支援者が当事者とともに歩むための「シュウ活ガイドブック」を制作しました。このガイドブックは、ポジティブな終活(シュウ活)の普及を目指し、特にALP(アドバンス・ライフ・プランニング)を基にしており、20年以上にわたる実務経験を反映した内容となっています。
ガイドブック制作の背景と目的
ウェルサポは、ALPを通じて一人一人が自分らしい生き方や価値観を整理し、ポジティブな終活を実現することを目的としています。2024年11月からの事業の一環として、支援者に対する「ALPから始めるウェルサポ的シュウ活講座」も実施され、94名の支援者が参加しました。現場からの実践的な声や知識を取り入れ、価値観と対話の重要性を伝えるガイドブックが完成したのです。
体験講座の実施と参加者の反応
2026年1月17日には、このガイドブックを用いた発表会と体験講座が行われ、終活支援に関わる30名が参加しました。体験講座では、自分の価値観を言語化し、対話を通じて思いを共有する貴重な時間が設けられました。参加者のアンケートによると、「ガイドブックを使用することで価値観に基づいて語れることが増えた」との回答が寄せられ、多くの参加者がその効果を実感している様子が伝わりました。
養成講座の概要と今後の展望
このガイドブックに基づき、体験講座を修了した参加者を対象に「市民向けシュウ活支援者養成講座」が開催されます。この講座では、ポジティブなシュウ活の理解を深めるための基礎視点や価値観ワークに加え、参加者同士での対話や気づきの共有が重視されます。具体的には、2026年3月7日、福岡市の天神で開催される予定で、定員は15名となっています。
コミュニティ形成と地域への展開
今後は、「ALP実践ラボ」というフォローアップの場も設けられ、受講生が「5人一組」で市民向け講座の講師を務められるよう支援する体制が整えられる予定です。こうした活動を通じて、地域内での対話の場を増やし、一人ひとりの個性的な終活を支え合うコミュニティの形成を目指しています。ポジティブな終活文化の醸成を通じて、社会全体の意識変革にも寄与したいと考えられています。
担当者のメッセージ
ウェルサポの担当者である吉武ゆかりさんは、「支援者が自身の価値観を見つめなおすことで、終活支援への心の距離感が縮まる」と語っています。このガイドブックは、支援者にとっての貴重な資源であり、当事者が安心して終活を進めるためのサポート役を果たします。
まとめ
「シュウ活ガイドブック」の登場は、終活をよりポジティブに捉え、個々の価値観を尊重する文化づくりの第一歩です。今後の展開に注目しつつ、地域社会が一体となって終活を支える仕組みが広がっていくことを期待しています。