難病者の社会参加を促進する「RDワーカー」プロジェクトの全貌とは
NPO法人両育わーるど(東京都渋谷区、理事長:重光喬之)が運営している「難病者の社会参加を考える研究会」は、広告業界のクリエイターたちと共同で「難病×はたらく」クリエイティブプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトの目的は、難病を抱える人々が社会で活躍できる機会を広げることです。この取り組みの一環として、彼らは「RDワーカー」という新しい言葉を提唱し、難病者が持つ可能性を伝えるためのさまざまなクリエイティブ作品を発表しました。
プロジェクトの背景と目的
過去にも、“ヤングケアラー”や“LGBTQ+”という新たな言葉が広まることで、社会的な認知が進み、皆が理解できる環境が整っていく事例があります。このプロジェクトも同様に、「RDワーカー」という言葉を通じて、難病者の課題とその解決策を世間に広めることを目指しています。
両育わーるどは、10年前から広告会社のクリエイティブチームと共に障害や難病の認知を広めるためのポスターやワークショップを制作してきました。2018年には「難病者の社会参加を考える研究会」を発足し、難病者が働ける社会を実現するための支援モデルを提案しています。
2024年には『難病者の社会参加白書2025』の発行を予定しており、この中で「RDワーカー」という概念を定義する予定です。この新たな用語は、難病との共存を目指すすべての人々を対象としており、当事者自身だけでなく支援者や医療従事者なども含んでいます。
RDワーカーの可能性とその定義
「RDワーカー」という言葉は、「Rare Disease Worker」を略したもので、難病や慢性疾患を抱える人々を指します。この用語には、社会的認知が乏しい、働く選択肢が限られているという3つの「Rare」が含まれており、彼らが持つ可能性を強調しています。
このプロジェクトでは、難病者が単なる支援の対象ではなく、社会の未来をつくる「先駆者」となることができると信じられています。彼らの存在が、より多様性に富んだ働き方や社会を築く一助となることが期待されています。
クリエイティブ作品の紹介
このプロジェクトで生み出されたクリエイティブ作品は、様々な形で社会へメッセージを発信しています。
- - Vol.0: 「RDワーカー」の言葉と概念の提唱。参加者が集まり、半年間の議論を経てこのコンセプトを形成しました。
- - Vol.1: 「RD WORKER あたらしいはたらくを、ここから。」をテーマにしたロゴやポスターの制作。自由で柔軟な働き方を象徴するデザインが採用されています。
- - Vol.2: 絵本『ももたろうの転職活動』では、物語の登場人物を難病者に置き換え、現代における彼らの挑戦を描いています。
- - Vol.3: 「お気になさらズ」というアイデアを通じて、難病者が職場でのコミュニケーションを円滑にするためのキャラクターとメッセージをデザインしました。
- - Vol.4: RDワーカーの痛みや症状を可視化した映像作品。彼らが抱える様々な困難を伝え、理解する側の思考を促すことを目的としています。
まとめ
「難病×はたらく」というテーマのもと、両育わーるどとクリエイターたちは、難病者の可能性を広げる「RDワーカー」プロジェクトを展開しています。彼らが生み出したクリエイティブ作品は、単なる宣伝ではなく、社会的な変化をもたらすための手段です。今後、このプロジェクトに参加する企業や団体も募集中で、さらに多くの人々に「RDワーカー」のメッセージが広がることが期待されています。