茨城の自転車文化を推進する「みとちゃりポタリングマップ2025」
最近、茨城県の水戸市で、「みとちゃりポタリングマップ2025」が完成しました。このマップは、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)茨城支部、茨城大学人文社会科学部の「水戸でポタリングプロジェクト(MPP)チーム」、そして水戸市交通政策課の共同作業によって生まれました。市民や観光客が水戸市を自転車で楽しむことを目的とし、様々な店舗や観光スポットの情報が集約されています。
JAFと茨城大学の連携
JAF茨城支部は、道路交通法の改正を受け、より安全に自転車を利用する取り組みを行っています。「自転車を安全に利用する人口を増加させよう」というテーマのもと、2023年度から茨城大学と協力して、「みとちゃり」の知名度向上にも努めています。特に昨年11月には、茨城県立歴史館でMPPチームと共に「みとちゃりサイクルブース」を出展し、具体的な活動が実を結びました。
このブースでは自転車交通ルールのクイズや試乗会が行われ、多くの人々に自転車の安全な利用方法を周知していきました。産学官連携の一環として、「みとちゃりポタリングマップ」の作成も大きな成果のひとつです。
みとちゃりとは
水戸市が導入したシェアサイクル「みとちゃり」は、街を自由に巡るための便利な手段です。利用者は、街のどのステーションでも自転車を借りたり返却したりできるため、短距離の移動にも適しています。2024年11月時点で、みとちゃりステーションは40箇所以上設置されており、特に水戸駅周辺や千波湖の散策に便利です。
学生によるポタリングマップの魅力
水戸大学のMPPチームは、学生ならではの視点から水戸市の自転車利用を活性化させるために努力しています。彼らはポタリングマップの作成を通して、観光情報を発信し、より多くの人々に「みとちゃり」を利用してもらおうとしています。マップのデザインには、地元水戸の梅の花を取り入れ、可愛らしく見やすい仕上がりにされています。
マップの内容と配布方法
「みとちゃりポタリングマップ2025」では、シェアサイクルのステーションや、訪れる価値のある店舗、観光スポットが掲載されています。特に水戸駅南側に新たに増設されたステーションや新しいスポットも取り上げられ、市内の魅力的な場所を効果的に紹介しています。
完成したマップは、水戸市内や周辺で実施されるJAFのイベントブースにて配布され、また、JAF茨城支部の窓口や各「みとちゃり」ステーションにも設置される予定です。
さらに、このマップにはJAF会員証を提示することで受けられる割引や特典がある施設も紹介されています。これにより、水戸市の観光スポットが、クルマでは発見できない隠れた魅力として多くの人々に認識されています。
「みとちゃりポタリングマップ2025」は、地元の人々にも観光客にも楽しめる貴重な情報源となり、茨城の自転車文化を広げる大切な役割を果たすことでしょう。