西新宿エリアの未来を見据えた実証実験
2025年3月14日、東京都西新宿エリアにおいて、自治体や企業などが協力し、自動運転車とマルチモーダル経路検索サービスの連携による「ワンストップ予約」実証実験が行われます。本プロジェクトは、一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会、ジョルダン株式会社、三菱電機株式会社の三者が連携し、地域の回遊性と利便性を格段に向上させる狙いがあります。
自動運転の実証実験とその背景
西新宿エリアは、立体的な都市構造によって経路がわかりづらく、また利用者の回遊性が不足している課題を抱えています。環境改善委員会は、この困難を解消するために2010年度から自動運転車の実証実験を行ってきました。今年度も引き続き、経路の選択肢を増やすことで利便性を向上させる取り組みが進められています。
マルチモーダル経路検索サービスの導入
今回の実証実験ではジョルダンの「乗換案内」アプリと三菱電機の運行管理システムが連携します。これにより、公道を走行する自動運転車の運行スケジュールがマルチモーダル経路検索結果に反映され、利用者は自動運転車の予約をスマートフォン一つで完結できる仕組みが整います。
実証実験の内容と実施方法
実施日時は2025年3月14日、初めは新宿駅西口から出発し、計7か所に停車する予定です。車両は自動運転レベル2のJPN TAXIを使用し、乗車は無料です。乗車定員は2名で、約5〜10分の乗車時間を設定しています。乗車を希望する場合は、事前にアプリでの予約が必要です。
地域経済の活性化に向けて
このプロジェクトを通じて自動運転サービスの利便性が検証されることで、地域経済の活性化が期待されます。利用者の回遊促進に貢献し、周辺エリアでの経済活動を促す仕組みを構築します。また、得られた知見を基に、より柔軟なMaaS(Mobility as a Service)の実現を目指します。
今後の展望
今後は、運行データの活用や異なる交通手段との統合を進めることで、さらなる利便性向上を図ります。この実証実験が成功すれば、東京の街での自動運転サービスの普及が見込まれ、都市部から地方への利便性を提供する基礎となるでしょう。参加企業の連携がもたらす新たなモビリティサービスの展開に注目です。