ユースタイルラボラトリー、パラアートプロジェクトを始動
東京都中野区に本社を構えるユースタイルラボラトリー株式会社が、画期的なプロジェクト「ユースタイルパラアートプロジェクト」をスタートしました。このプロジェクトは、重度障害や難病を抱える方々が描いたアート作品を広めることを目的としています。
プロジェクトの背景
ユースタイルラボラトリーのミッションは「すべての必要な人に、必要なケアを届ける」というものであり、その一環として、障害当事者がそれぞれの可能性を信じ、自分らしく生きる環境を提供しています。音楽やアート、執筆活動を通じて、彼らの表現力を引き出しています。
このプロジェクトでは、ユースタイルケアの利用者を中心に全国からアート作品を募集します。そのための応募方法も整備されており、アーティストには著作権が帰属します。さらに選考を通過した作品は、広報活動やグッズ販売に使用され、障害当事者の方々の生き様をより多くの人々に知ってもらうことを目指します。
参加方法と審査について
応募は、メールやオンラインフォームから行うことができ、必要情報を記入して送信します。審査後、選考を通過したアーティストには、作品利用契約が結ばれます。この契約により、作品はユースタイルラボラトリーの広報活動に利用され、報酬が支払われます。
売上の新しい可能性
プロジェクトの一部分として、ユースタイルラボラトリーはオリジナル商品も開発しました。まずは、田中茜吏さんと山本総来さんという二人のアーティストの作品をデザインしたTシャツが作成され、グッズとして販売されます。販売は「SUZURI」のプラットフォームを通じて行われるため、アーティスト自身がショップを運営することも可能です。興味深いのは、ユースタイルのショップでは販売利益が設定されず、アーティスト全額が彼らの収益となることです。
障害者の挑戦を応援
田中茜吏さん(脊髄性筋萎縮症)と山本総来さん(重度の心身障害)は、デバイスのアシスト機能を駆使し、素晴らしいアート作品を生み出しています。彼らの挑戦から、多くの人にエネルギーを与え、アートの力を実感させることがこのプロジェクトの目的の一つでもあります。
社会の理解を深める
このプロジェクトが成功することで、障害当事者の方々に対する理解が深まり、彼らの存在を感じてもらえるようになることを期待しています。また、障害福祉や重度訪問介護への認知も向上し、これまで行き届いていなかったケアの重要性にも目が向けられるでしょう。ユースタイルラボラトリーは今後も、障害者支援を続け、社会全体へその経験と挑戦を発信していく考えです。
まとめ
ユースタイルパラアートプロジェクトは、障害当事者とアートの融合を試みた新たな挑戦です。きっと、このプロジェクトを通じて、より多くの人々が障害者を理解し、共に生きる社会の実現に向けて一歩前進することを願っています。