資生堂が全国盲学校で「ガイドメイク」体験会実施
資生堂ジャパンは、「化粧のちから」を活用し、様々な人が自分らしく生きることができる社会の実現を目的に「ライフクオリティービューティー活動」を行っています。この活動の一環として、視覚に障がいのある方々が自分で化粧を楽しむことができる「ガイドメイク」の体験会を全国の盲学校と連携して開催します。これは、新たに社会へ羽ばたく方々を支援する取り組みです。
2023年8月7日に行われた大阪府立大阪南視覚支援学校での体験会では、参加した学生たちから「自信を持って化粧ができるようになりそう」「初めて化粧をしてみて、自分でできることに嬉しさを感じた」といった声が寄せられ、前向きな印象を与えました。参加者の彼らにとって、このプログラムは新しい一歩を踏み出す大きな力となったのです。
背景
これまで資生堂は、視覚障がい者向けの団体や医療機関と連携して中高年層を対象にした「ガイドメイク」のイベントを実施してきました。しかし、社会に出る準備をしている学生層にも寄り添う必要があると考え、全国の盲学校と協力して新たな試みを始めました。性別や年齢を問わず、誰もが化粧を楽しむ機会を提供することで、楽しく自分自身を表現する場を提供します。「化粧のちから」を通じて、あらゆる人に自己表現の喜びを伝えることを目指しています。
資生堂「ガイドメイク」とは
「ガイドメイク」は、視覚障がいのある方が自分で簡単に実践できるように разработした独自の化粧法です。資生堂は長年にわたり視覚障がい者に向けた化粧に関する調査や研究を行っており、その成果を活かして2017年から試験的に展開し、2019年に本格的に全国に広げました。
このプログラムでは、スキンケアからポイントメイクまで、自分自身で実践できる方法を「ガイド」しながら教えます。使用する化粧品や道具は視覚に障がいのある方の使いやすさを重視し、国内で販売されている資生堂の商品を使用します。
体験会の概要
この体験会では、参加者が自分でできる方法を分かりやすく紹介し、化粧体験を通じて誰かに会いたくなる、外出したくなる気持ちを育みます。体験プログラムは男女共通で行った後、途中からは男女別に進める予定です。
プログラム内容
- - 健康的なお肌を保つためのスキンケア
- - 基本的なポイントメイクの紹介
- - 紫外線対策や髪のお手入れ含めた身だしなみ
所要時間は90〜120分程度で、開催される学校によって異なります。
実施スケジュール
この「ガイドメイク」体験会は全国で多数の日程が設定されています。例えば、2024年11月29日に宮城県立視覚支援学校で、2024年9月18日には埼玉県立特別支援学校で開催されます。参加者には、自身で化粧を楽しむことの素晴らしさを訴求し、外出する意欲を引き出すことが大きな目的です。
このように資生堂は、「化粧のちから」を通じた支援活動を展開することで、視覚に障がいのある方々が自分らしく輝くことをお手伝いし、全ての人が幸せに生活できる社会を目指しています。さらに、資生堂のこのような取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)にも通じる部分があり、誰一人として取り残さない社会実現に向けて、大きな役割を果たしています。