2024年夏のボーナス支給実態調査、使い道は生活費が大半を占める

2024年夏のボーナス支給に関する調査が、20歳から59歳の男女5,000人を対象に実施されました。この調査は、内閣官房内閣人事局のデータを元に、国家公務員の令和6年6月期の期末勤勉手当が約659,400円に達したことを受けて行われました。民間企業でも同様にボーナスシーズンが到来し、支給の期待が高まっています。調査では、72.8%がボーナスを受け取ったと回答。最も多く見られる支給額は「20万円から40万円未満」で、全体の26%がこの範疇に収まっています。また、ボーナスに対する満足度は35.7%が満足、39.6%が満足していないと報告され、全体的にはやや低めの満足度となっています。

ボーナスの使い道に関する質問では、最も多くの回答が寄せられたのが「生活費の補填」であり、次に「貯金」が挙げられました。この結果から、ボーナスが生活費に回される傾向が強いことが明らかになりました。

さらにボーナスの支給を受けた後、退職や転職を考えたことがあると答えた人は47.2%に上り、実際に退職や転職を行ったことがある人の68%が、ボーナス支給後にその旨を申し出ていることもデータとして得られました。ボーナス支給後の退職時にトラブルを経験した人も多く、特に「嫌味を言われたり嫌がらせを受けた」という回答が48.5%、給与からの天引きを巡るトラブルは41.2%にも上りました。

調査結果からは、ボーナス制度が一般的であっても、それに伴う人間関係の複雑さや、企業文化に影響されることが多いことが浮かび上がりました。ボーナスの使い道は様々で、それぞれの家庭の状況に応じて変化しますが、消費に対して消極的な傾向も見える結果となりました。

この調査を主催した「ベンナビ労働問題」は、労働問題に関心を持つ方々に対して貴重な情報を届けることを目指し、今後も調査を通じて広報活動を続けていく予定です。例えば、別途リリースされた調査結果は、企業や個人がより良い決定を下すための手助けとなることでしょう。

夏のボーナスの使い道や満足度、退職の際のトラブルについての詳細なデータを引き続き注視し、今後の労働環境の改善に繋げていきたいものです。私たちの生活に密接に関わるボーナスの支給観念は、これからも議論され続けるテーマとなるでしょう。