一般社団法人グリーンコープ共同体は、2025年4月から段階的に新しい冷凍配達容器「ペンギンBOX」と配送用蓄冷剤「キプクル」を導入することを発表しました。これは、環境への配慮と持続可能な物流システムの実現を目的とした重要な取り組みとなっており、西日本を中心とした16の生協から成るグリーンコープが持つ強い意志が伺えます。
ペンギンBOXの特徴
ペンギンBOXは、新素材「PETパールUV」を使用した高性能な断熱容器です。この容器は、韓国で縫製された後、日本で最終的に組み立てられているため高い品質を誇ります。従来の保冷容器に比べて、遮熱性、断熱性、軽量性を兼ね備えており、耐久性と作業効率も優れています。この特徴により、運送業界における冷凍商品の取り扱いが一層簡素化されることが期待されています。
キプクルの優位性
一方、蓄冷剤キプクルは、一般的な冷凍庫で凍結可能な高性能なデザインです。特別な急速凍結庫を必要としないため、取り扱いが非常に容易で、再利用も可能です。この蓄冷剤は、安全性が高く、ドライアイスに代わる冷却手段として注目されています。環境に優しく、運用効率向上にも寄与するキプクルの導入によって、ドライアイス使用の大幅な削減が期待され、持続可能な未来へとつながる一歩となるでしょう。
期待される環境効果
グリーンコープでは、2024年度に使用していたドライアイスの総量1,616トンのうち、981.7トンを削減できる見込みです。これは、全体の60%以上に相当し、環境負荷の大幅な軽減へとつながります。また、この新システムにより、配送効率も向上し、組合員へのサービス向上にも寄与することでしょう。
導入スケジュールと数量
ペンギンBOXとキプクルの導入は、2025年4月から順次始まり、7月には福岡・若宮・熊本・広島の各物流センターでの切り替えが完了する予定です。具体的には、ペンギンBOXが14,500個、キプクルが62,000個が導入される計画です。
グリーンコープの使命
グリーンコープ共同体は、持続可能な物流体制の構築と環境負荷の低減に取り組む中で、安心・安全な商品を組合員にお届けするという使命を持っています。「お子様に安全な食を提供したい」という母親の想いから生まれたこの活動は、地域コミュニティの豊かさにも寄与しています。今後もグリーンコープは様々な取り組みを通じて、地域社会との連携を深めていくことでしょう。最後に、グリーンコープの公式ウェブサイトで、彼らの最新の活動情報やお問い合わせ情報を確認することができます。環境に配慮した新しい物流システムにご注目ください。