WiSECUREの新たな挑戦
ワイセキュア株式会社(WiSECURE)が2026年春に開催される「Japan IT Week」で、製造業やOT産業向けの先進的なセキュリティアプローチを発表します。この取り組みでは、デバイス内部に信頼性を組み込む「ハードウェア起点」のセキュリティアーキテクチャが重要な役割を果たします。特に、可搬型OTセキュリティツール「ORing Portable Shield(OPS)Pro」を用いた製造現場での具体的な実装事例が紹介される予定です。
OT環境とサイバーリスクの現状
最近の進展により、スマート製造やデジタルトランスフォーメーションが進む中で、OT(Operational Technology)環境におけるサイバーリスクが顕在化しています。特に、国際規格であるSEMI E187やIEC 62443の普及が進むことで、設備診断結果や運用ログに対する「改ざん耐性」と「監査可能性」の必要性が高まっています。今までのソフトウェア中心の対策だけでは、検査端末が侵害された際には出力結果の信頼性を保証できないという問題が存在していました。
WiSECUREのハードウェアアプローチ
そこでWiSECUREは、USB型HSM(Hardware Security Module)など、組込み型セキュリティモジュールを用いることで、「ハードウェア起点」の信頼性を実現する新しいアプローチを提示しています。具体的には、WiSECUREのハードウェアセキュリティ技術と、ORingのOTスキャン技術を統合し、可搬型の「OPS Pro」として実装されています。
この「OPS Pro」はUSBデバイスとして動作し、追加のソフトウェアインストールが不要なプラグアンドプレイ方式を採用。接続するだけでマルウェア検査やエンドポイント診断を自動的に実行し、OTとITの両方のセキュリティ状態を可視化し、診断レポートを生成する仕組みです。
USBリスク管理の新手法
製造現場でUSBがマルウェアの侵入経路として制限されることが多い中、OPS ProはUSBを単なるリスクと見なすのではなく、安全なスキャン基盤として設計されています。USBを利用して、端末に接続後一度のアクションでスキャンが実行され、不正環境にある端末上でも外部データ取り込み前の検査が行えるのです。これによりUSB媒体を起点としたリスクを排除するのではなく、監視可能な形で対応することが可能です。
さらに、OPS Proは暗号化されたファイル転送や、完全な操作ログの記録、監査対応可能なトレーサビリティといった機能を備えており、ORingのSEMI E187検査・分析機能を含む12種の国際規格に準拠した報告を生成。これにより、企業のコンプライアンス対応を容易にし、設備のセキュリティ状況を定量的に評価する環境を整えています。
今後の展望
WiSECUREは、コンパクトHSMを設計・製造する能力を生かして、「Security by Design」を推進し、顧客のニーズに合った最適なセキュリティ設計を短期間で実現できるよう努めています。今後はOPS Proを皮切りに、署名サーバーやFIDO Device Onboardなどの関連ソリューションと合わせた提案を強化し、日本市場でのパートナーシップをさらに広げていく方針です。特に製造業や半導体分野のセキュリティニーズへの対応を加速させる計画です。
イベント情報
この新しい取り組みの実機デモは、2026年春の「Japan IT Week」で展示される予定です。OS管理者権限が侵害された場合でもデータの真正性を保つ仕組みを実際に体験できるチャンスです。ぜひお立ち寄りください。
- - 展示会名:第23回 Japan IT Week 【春】
- - 場所:東京ビッグサイト
- - ブース番号:西1ホール W3-22
- - 詳細情報:WiSECURE公式サイト
また、コンシューマー向けモデル「SAMURAI Key」もAmazonで販売中で、簡単な操作で機能評価が可能です。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
ワイセキュア株式会社は、今後も先進的なセキュリティソリューションを提供していくことに全力を尽くしていきます。