大栄産業、アデランスバイオ買収で光触媒事業を強化
群馬県前橋市に拠点を置く大栄産業株式会社が、株式会社アデランスの子会社である株式会社アデランスバイオの全株式を取得したことが明らかになりました。この買収により、大栄産業は環境・衛生事業を大幅に強化し、世界に誇る光触媒技術の開発・製造・販売体制を確立します。
2社の技術融合で新たな光触媒製品を開発
大栄産業は、国立大学法人群馬大学との共同研究で培ってきた超微粒子光触媒技術で高い評価を得ています。一方、アデランスバイオは抗菌・抗ウイルスに関する研究開発、製造、販売を展開してきました。両社の技術を融合させることで、従来をはるかに凌駕する高性能な光触媒製品の開発が可能となります。
今回の買収の背景には、アデランスバイオが持つ光触媒技術が、大栄産業が研究開発してきた光触媒技術と非常に高い親和性を持つという点があります。両社の技術を統合することで、より高品質で効果的な光触媒の開発・製造が可能になり、市場における競争優位性を確立できると判断されたのです。
新商品「Hikariumシリーズ」2025年1月発売予定
アデランスバイオの買収と技術統合を機に、大栄産業は新商品「Hikariumシリーズ」の開発に着手しました。このシリーズは、超微粒子光触媒技術を応用した、抗ウイルス、消臭、カビ防止、抗菌コーティング剤など、多様な製品で構成されます。
具体的には、以下の製品が2025年1月頃の発売を予定しています。
超微粒子光触媒「Hikarium PD」
超微粒子光触媒抗ウイルス技術「Hikarium Air iShelter」
超消臭剤「Hikarium ZERO」
超カビ防止剤「Hikarium Air Protector」
* 超抗菌コーティング剤「AD bioom」
これらの新製品は、大栄産業がこれまで取り組んできた環境・防災事業をさらに発展させる重要な役割を果たすものと期待されています。
大栄産業の環境への取り組み
大栄産業は、2000年の創業以来、「地球環境にやさしいエコな未来と持続可能な社会の実現に貢献する」というスローガンを掲げ、環境保全に積極的に取り組んできました。環境マネジメントシステムやSDGsの目標達成にも積極的に取り組み、環境負荷低減と社会貢献を両立する企業として高い評価を得ています。
今回のアデランスバイオ買収は、そうした大栄産業の環境への取り組みをさらに加速させる契機となるでしょう。新商品の開発・販売を通じて、環境問題解決に大きく貢献していくことが期待されます。
まとめ
大栄産業によるアデランスバイオの買収は、光触媒技術の進化と環境事業の拡大に大きな影響を与える出来事と言えます。新商品「Hikariumシリーズ」の発売を控え、今後の大栄産業の動向に注目が集まっています。