京都の伝統文化は、時代を超えて受け継がれてきました。しかし、これからの時代においてもその文化を新たな形で活かしていくことが求められています。そんな中、京都伝統産業ミュージアムでは、2024年度より「TRADITION for TOMORROW」という新しい作品コンペティションを開催します。このコンペは、京都のみならず日本全体の伝統文化と伝統産業を未来へとつなぐことを目指しています。
このコンペには2つの部門が設けられています。まずは「学生部門」。全国の芸術系大学や専門学校の学生を対象にしたこの部門は、彼らが持つ独自の感性と革新性を期待しています。次に「一般部門」。こちらは京都府に縁のある伝統工芸の作家や職人、そして「ものづくり」に従事する人々を対象としています。
応募の締切は2024年11月30日までで、両部門ともに多くの応募をお待ちしております!
特に気になるのは、作品のテーマです。募集テーマは「不易流行&温故知新」。これは、伝統が持つ不変の価値を大切にしつつ、時代の流れに沿った新しい解釈を加えていくことを意味しています。
このコンペティションでは、優れた作品には賞金が授与されます。一般部門のグランプリには100万円、学生部門賞には30万円、さらにはオーディエンス賞10万円が用意されています。改めて、優れた作品が生まれることを期待しています。
参加資格も明確に定められています。学生部門に応募するためには、全国の芸術系大学や専門学校に在籍する学生であること、さらにゼミ単位での応募も可能です。一般部門では、京都府と関わりのある伝統工芸の従事者が対象となります。
応募要件についても確認が必要です。両部門とも、過去に他のコンペに出品していないことや、テーマに沿った独自の作品であることが求められます。また、作品のサイズは縦・横・高さの合計が200cm以内、重さは30kg以内とされています。
さらに、学生部門では現代のライフスタイルに合った、伝統的な素材や技法を用いて制作された作品が求められます。これに対し一般部門では、単なる伝統の再現ではなく、現代の流通やマーケットに合わせた新たな作品が必要です。
応募の際は出品料が必要で、学生部門は2,750円(税込)、一般部門は5,500円(税込)と設定されています。日本の伝統を担う未来のクリエイターたちの参加をお待ちしております。
審査員陣も豪華です。華道家の池坊専宗氏、SEIKI DESIGN STUDIOの石井聖己氏、CCC Art Labの上田元治氏など、各界の著名な方々が揃い、真剣な審査が行われます。
この機会に、あなたの作品を通じて日本の伝統文化を新たに表現してみませんか?詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。