放置竹林の問題を美味しく解決
宮崎県延岡市に本拠を置くLOCAL BAMBOO株式会社が、放置竹林問題を解決するために新たな商品「竹炭チーズケーキ」を開発しました。この取り組みは、放置された竹林が引き起こす様々な環境問題を食を通じて解決しようとする試みです。
放置竹林の現状と問題点
日本の森林は、国土の約66%を占め、豊かな資源に恵まれた国でもあります。しかし、その一方で、放置竹林の増加が大きな課題となっています。高齢化社会の影響で森林所有者が竹林の手入れをしなくなり、その結果としてしばしば地すべりや生物多様性の低下、害獣の生息場所を提供する原因になっています。
このような背景から、LOCAL BAMBOOは放置竹林を整備し、地域資源としての竹を有効利用するためのプロジェクトを展開しています。メンマとして竹を活用する「延岡メンマ」や、自治体との連携した竹製品の開発に力を入れています。
新たに誕生した竹炭のチーズケーキ
今回の新商品「竹炭チーズケーキ」は、その名の通り、竹を使用した特製のチーズケーキです。竹の一部を炭化した「竹炭」を用いることで、放置されている竹を有効活用しています。竹炭の特徴は、微細な穴が無数にあり、その表面積は1g当たり1000平方メートル以上にも及ぶことです。この特性により、竹炭が持つミネラルを土壌に還元したり、有機物を吸着し分解除去したりする効果があります。
竹炭との出会い
竹炭チーズケーキの開発にあたるなかで、メンマを食べることを通じて竹の課題を解決しようという志を持つ「Menmmer(メンマー)」という仲間たちの存在が大きな役割を果たしました。道場となるパティシエと協力し、竹炭を生かした「黒いお菓子」を数種類創り出した中から、チーズケーキを選ぶことになりました。
食べることで広がる意識
この取り組みを通じて、LOCAL BAMBOOは竹炭を使った商品が持つ魅力を広めていこうとしています。今後、竹炭を使ったスイーツやお菓子のラインアップを増やしていく予定で、特に若い世代にアピールできるおしゃれで魅力的な製品を目指しています。すでにクラウドファンディングで竹炭を使用したパウンドケーキやマドレーヌも提供中です。
持続可能な地域づくり
ローカルバンブーは、竹を使用した地域資源の開発を進め、地域の活性化にも寄与しています。食べることを介して社会課題に気づいてもらい、放置竹林の問題解決に貢献することが狙いです。また、今後は自治体やじ業者と手を携えて、さらに多くの人々に竹の魅力を伝えていく方針です。
結論
竹炭チーズケーキの誕生は、放置竹林の問題を解決するための一環として大いに期待されます。この新たな取り組みを通じて、竹の有効活用の重要性を広め、持続可能な未来に向けて進んでいくことが目指されています。私たちも竹炭を美味しく楽しむことで、環境問題解決に貢献していきたいですね。