株式会社未来屋書店が主催する第3回未来屋54字の文学賞が開催されます。本賞は、世界一短い小説をテーマにした短編物語を募集するもので、具体的には54字で構成された物語を9マス×6行の正方形の原稿用紙に収めることが求められます。この企画の選考委員長には、人気シリーズ『54字の物語』の編著者である氏田雄介さんが就任しており、文学ファンの興味を惹く仕掛けとなっています。
未来屋書店の創立40周年を記念し、文学賞のための特別作品が氏田氏により書き下ろされ、タイトルは「ブック・トゥ・ザ・フューチャー」です。この作品は、未来屋書店の各店舗にPOPとして掲示され、来店者の視覚を楽しませるでしょう。
この文学賞の応募概要は、募集テーマが「未来」または「記念日」であり、応募期間は2025年4月12日から2025年6月8日までです。作成した54字の物語は、ハガキ形式で投稿する必要があり、応募用のハガキは未来屋書店店頭で配布されます。
選考および発表については、氏田雄介さんと未来屋書店、PHP研究所の児童書出版部で選考され、優秀作は2025年7月7日に公式ホームページで発表されます。最優秀作品には、作品を彫り込んだトロフィーや氏田氏の講評付きサイン色紙、図書カードが贈呈され、他にも優秀賞や入賞作品にも賞品が用意されています。
氏田雄介さんは、愛知県出身の企画作家であり、『54字の物語』シリーズ以外にもさまざまな作品を手掛けています。彼の短い文章の中に込められた深い意味が、多くの読者に受け入れられています。
また、「54字の物語」シリーズはその短さゆえに、言葉の選び方や物語の構造が重要であり、著者の意図がストレートに伝わります。短編小説における新たな楽しみ方が、SNSなどで話題となっています。
未来屋書店は1985年からの40年間続く、書籍を中心に文具や雑貨の販売を行う企業です。40周年に際し、さらなる読書環境の整備を目指し、ますますの努力を重ねる意向を表明しています。今後も変わらぬ支援を期待しています。
この文学賞は、短編小説についての新たな発見を提供し、もっと多くの人々に文学の楽しさを伝えることが期待されます。52字に凝縮された物語は、一つの言葉が持つ力や豊かな想像力を体感させ、参加者に新たな物語の世界への扉を開くことでしょう。