地域エネルギーの実証
2025-02-17 15:27:30

地域エネルギーの新たな未来を切り開く実証試験がスタート

新たな地域エネルギーマネジメントへの挑戦



2023年2月17日、NTTアノードエナジー株式会社とそのグループ会社であるNTTスマイルエナジー、NTTアドバンステクノロジは共同で地域エネルギーマネジメントサービスの実証試験を開始しました。この取り組みは、地域内の太陽光発電や蓄電池を有効活用し、地産地消の推進と経済的な利益の両立を目指しています。

背景と目的


2016年の電力小売全面自由化は、日本各地における地域新電力会社の設立を促し、地産地消による地域経済の循環を後押ししました。しかし、エネルギー資源の導入コストの高さが本格的な導入への障壁として残っていました。これを打破するために、3社はそれぞれの専門知識と技術を融合させることにしました。

地域エネルギーマネジメントサービスの実施内容


本サービスは、各社が持つソリューションを基に、地域内のエネルギー資源を一堂に管理し、効率的に運用することを目指しています。これにより、需要が高まる時間帯における電力量の調達を減少させたり、ピーク時の電力供給にかかるコストを削減したりすることが可能になります。

提供されるサービス


NTTアノードエナジーは、以下の5つのサービスを地域新電力会社向けに提供します。
1. 地産地消率の向上: 蓄電池を用いて地域内の電力消費を最大化します。
2. 再生可能エネルギー導入効果の見える化: 各施設でのエネルギー利用状況を可視化し、デジタルサイネージで展開します。
3. EVの充放電マネジメント: EVからの電力供給を行い、電気料金の削減を図ります。
4. 電源調達コストの低減: JEPX市場価格の予測に基づいて蓄電池の放電を調整します。
5. 容量拠出金の低減: 需要ピークに合わせた蓄電池の放電でコスト負担を軽減します。

実証試験の概要


実証試験は、東京都江東区内のNTTファシリティーズイノベーションセンターで行われ、太陽光発電所と関連設備を用いて地域での効果を検証します。具体的には、地域内の電力需要予測を行い、実際の数字をもとにその成功を測定します。

今後の展望


NTTグループは今回の実証を通じ、地域の脱炭素化や地方創生の実現に寄与していくことを目標としています。特に、地域住民や新電力会社との連携を深め、成果を地域に還元する仕組みを構築する予定です。これにより、2050年までのカーボンニュートラル達成に貢献していくことを目指しています。

各社がそれぞれの役割を果たし協力することで、地域エネルギーの新たな形を実現していくことに期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
NTTアノードエナジー株式会社
住所
東京都港区芝浦3-4-1グランパークタワー
電話番号

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