海の癒やし効果を科学的に検証
2023年9月12日、鶴岡市の「渚の交番カモンマーレ」で、一般社団法人ドリームやまがた里山プロジェクトが主催し、海の心理的効果を検証するイベントが開催されました。この取り組みは、「海と日本プロジェクト」の一環であり、海を介して人々を繋げ、次世代へ美しい海を引き継ぐことを目的としています。
イベントの概要
このイベントには、施設の関係者や大学関係者、スタッフを含めた総勢23名が参加しました。高齢者の参加者5名は、海の癒しを実体験し、その効果を専門家とともに検証しました。穏やかな天候の中、参加者たちは初めは緊張した面持ちでありながら、次第に学生たちの温かい声かけによって交流が芽生えていきます。
心の癒しと交流
参加者が青い海を前にし、潮風を感じながら和やかな会話を交わす光景は、笑顔に包まれていました。「海を眺めているだけで元気が出る」といった声も聞かれ、海のパワーを実感する瞬間が訪れたのです。イベントのために用意された抹茶と和菓子を味わうことを通じて、世代を超えた交流が深まりました。
バリアフリービーチの未来
カモンマーレでは、屋上で海風を感じながら記念撮影を楽しんだ後、窓から見える海を眺めつつ和菓子を楽しむ時間を設けました。高齢者と学生、さらにはお茶の先生たちとの親しいやり取りの中には、涙を流す方もいるほどの感動がありました。このような交流が、障がい者や高齢者の社会参加を後押しする新たな機会となることが期待されています。
結果の記録と未来への希望
イベントの終了時には、参加者の心理的状態の変化を測るために、学生たちが「二次元気分尺度」を使用してデータを記録しました。参加者の表情や会話が活発になっていく様子から、海や自然環境が人々に与えるポジティブな影響が伺えました。この度の検証結果が、今後の地域活動や海洋体験サービスの新しい展開に繋がることを望んでやみません。
参加者と大学生の感想
イベントの参加者からは「海を見ながら過ごした時間は本当に特別でした。」「若い世代との交流が新鮮でした。」といった感想が寄せられました。大学生たちも「高齢者と直接お話ができて貴重な経験になりました。」と感じ、今後の研究や活動への意欲を新たにしました。
団体概要
一般社団法人ドリームやまがた里山プロジェクトは、地域活性化や社会貢献事業に取り組む団体です。脱炭素社会を目指し、環境保全活動にも参加するなど、多様な活動を通じて山形県を盛り上げています。また、「海と日本プロジェクト」の一環として、地域の人々との関わりを深める取り組みを続けています。