日本企業が直面するイノベーションの課題に対し、Beatrust株式会社のCEO原邦雄は新たな視点を提供しています。EYから4月に出版される『スキルベース組織の教科書』において、原は自身の経験とBeatrustのサービスを通じて、組織の成長に必要な要素について語ります。
特に彼が強調するのは、スキルだけでなく、趣味や価値観等の「パーソナリティ」を可視化することの重要性です。日本企業は、業務上のスキルだけでなく、個人の性格や志向を理解することで、組織内のコミュニケーションを深めることができると彼は考えています。それによって、従業員は心理的にもつながりやすくなり、コラボレーションを促進することが可能になります。
原は「初めて会った同僚の趣味や家族について知ることは、コミュニケーションの初めの一歩として重要です。パーソナリティ情報が可視化されることで、信頼関係を築きやすくなります」と述べ、これがチームワークにどのように寄与するかを示しました。
AIの活用についても言及し、Beatrustでは生成AIを駆使してスキルの管理を行っています。従来のスキルマスタの作成や維持が不要となり、AIが自動的に従業員のスキルを抽出し、最新の状態に保つことができます。原によると、「これにより、企業はスキルの可視化を効率的に行い、必要な人材とのマッチングを迅速に行えるようになっています。」
Beatrustは単なるHRテックの枠を超えて、組織の「化学反応」を促進することを目指しています。スキルやパーソナリティの可視化のみならず、独自のマッチング機能を通じて、従業員の潜在能力を引き出し、組織全体を活性化させることを目指しています。原は「Beatrustはコミュニケーションを活性化し、イノベーションを促進するツールです。単なる導入ではなく、組織風土を改革するためのサポートも行なっています」と、自社のユニークな立ち位置について説明しています。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのパートナー鵜澤慎一郎氏も、Beatrustとのコラボレーションによって日本独自のソリューション開発を期待しており、企業の文化やコミュニケーションの改善への貢献に期待を寄せています。
Beatrustの取り組ちは、少子高齢化が進む日本において、企業が持続的に成長するためのキーとなる人的資本の活用を図るものであり、原自身もその必要性を痛感しています。『スキルベース組織の教科書』は、多くの企業がその変革への一助となることを期待されています。
書籍情報
- - 書名: スキルベース組織の教科書
- - 発売日: 2025年4月28日
- - 定価: 2,970円(税込)
- - 出版社: 日本能率協会マネジメントセンター
- - ISBN: 978-4800593191
Beatrustについて
Beatrustは2020年に設立されたスタートアップで、人的資本を最大限に活用するためのソリューションを提供しています。AIを活用し、従業員のスキルを自動的に可視化するこのプラットフォームは、社員同士の協業を促進し、持続可能なイノベーションの環境を提供しています。
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