ラクスル初TVCM
2014-07-01 10:01:10
「ラクスル」が初のTVCMを放送、印刷業界の新たな風潮を引き起こす
ネット印刷「ラクスル」の新たな挑戦
2014年、注目のベンチャー企業である「ラクスル」が、初のテレビCMを放送し、大きな話題を呼んでいます。ラクスルは、インターネットを通じて名刺やチラシなどの印刷物を注文できるサービスです。
今回放送されたTVCMでは、実力派俳優の遠藤憲一さんと要潤さんが共演。オフィス内でのチラシ印刷を巡る会話をドラマ仕立てで描いています。CMの内容は非常にユニークで、要さん演じる部下がチラシの印刷が完了したことを報告すると、遠藤さん演じる上司がそのチラシを見て「このチラシ、ラクスルさんに頼んだ?」と鋭い眼差しを向ける場面から始まります。
このCMでは、双方の役者がコミカルなやりとりを見せる中で、ラクスルの利用を促すメッセージが込められています。特に、遠藤さんが急に口調を変え「職場で検索」といったセリフを吐くシーンは、視聴者に強烈な印象を残すことでしょう。
ラクスルの魅力はその価格の安さにもあります。「名刺100枚500円」や「チラシ1枚1.1円〜」といったリーズナブルな価格設定に加え、顧客満足度が驚異の98%という高い評価を得ている点も訴求されています。
「仮想的」な印刷機の提供
ラクスルが持つ特異なビジネスモデルの一つは、自社で印刷機を保有しない点です。全国の印刷会社と提携し、それらの設備をネットワーク化することで「仮想的」に印刷機を運用。顧客からの受注に応じて、最適な印刷会社に発注を行い、印刷を実施しています。
このシステムにより、印刷機の稼働を効率的に利用しており、特に小ロットから大ロットまで柔軟に対応できるのが大きな強みです。また、複数の注文をまとめて印刷することで版代のシェアを可能にし、コストを抑える努力がされています。
資金調達と今後の展望
ラクスルは、2013年にスタートアップし、わずか1年で会員数を約4万人にまで増加させました。この成長もその成功の証と言えるでしょう。さらに、2014年には8社から総額15.5億円の資金を調達し、今後の成長に向けた足掛かりを整えています。
「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンのもと、今後もサービスの拡充に努める方針です。また、CM放送に合わせて日曜日の営業も開始し、短納期でのサービス提供が可能になるなど、顧客に対するさらなる利便性を追求しています。
最後に
今後も「ラクスル」は、より多くの人々に利用されることを目指して努力を重ねていくことでしょう。印刷を、そして商売を“ラク”に“スル”というコンセプトの下、ますますの注目が集まることが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
ラクスル株式会社
- 住所
- 東京都品川区上大崎2-24-9アイケイビル1F
- 電話番号
-
03-6629-4892