ONENESSの新アルバム『203』が登場
ヒップホップクルーONENESSは、全曲リミックスを手掛けた新アルバム『203』をリリースしました。この作品は、彼らのルーツを感じさせる重要なアルバムとして期待されています。アルバムをリミックスしたのは、世界的に活躍するビートメーカーのgrooveman Spot。彼の手にかかることで、ONENESSの楽曲に新たな息吹が吹き込まれました。
ONENESSは、ラッパー、DJ、ビートメーカーを含む多彩なメンバーを有し、平和島を拠点にするクリエイティブな集団です。彼らの音楽は、常に革新性を追求しており、今回は2019年末にリリースした『GlassSet EP』を基にリミックスアルバムを制作しました。これにより、かつての作品が再生し、新たな魅力を持って甦ります。
アルバム『203』のリリースに先立ち、ONENESSは自身の制作過程にも触れました。彼らがデュプリケーターを購入した初期の頃、真夏の暑さの中で増産作業に勤しむ姿は、今でも彼らにとって良き思い出です。初のEPとしての『GlassSet EP』は、音楽キャリアの第1歩であり、そこから広がった活動の幅は彼らにとって大きな変化をもたらしました。
このEPのリミックスに至った経緯も興味深いものでした。海外アーティストのリミックスが好きだったメンバーは、grooveman Spotに声をかけました。彼の才能を試すような気持ちから送った音源が、意外な形で高く評価された結果として、本作『203』が誕生しました。
アルバムは8つのトラックで構成され、特に「test」のスクラッチはgrooveman Spot自身の生演奏によるものです。また、「I will be」では、曲の雰囲気が彼の手によって心地良いもので変化しました。そして最後の「スーパーボール」は、松重豊氏の声をサンプリングされており、ONENESSのライブでのオーラはそのままです。
また、ボーナストラックとして収録された「Drop Down Street」は、ONENESSの音楽性の進化を感じさせるものです。このように、アーティストたちの思いや背景が凝縮された作品である『203』は、聴く人々に新たな体験を提供してくれます。
リリース日は2025年6月18日とされ、CDとLPの形式での提供となる本作。ファンにとっては待望の一枚となるでしょう。彼らの音楽は、時を経ても色褪せることなく、聴く者の心に強く響くものです。今作を通じてONENESSのルーツやノリを感じ、その歴史を体感する貴重な機会を持っていただければ幸いです。これからもONENESSを応援していきましょう!