中小機構が支援する次世代スタートアップ15社の選定が決定!
中小企業基盤整備機構が主催するアクセラレーションプログラム「FASTAR」は、このたび2024年度の第11期支援先企業を選定しました。このプログラムは、日本国内のスタートアップ企業を成長に導くための伴走型支援を行っています。
「FASTAR」とは?
FASTARは、中小機構が持つリソースを活用して、スタートアップ企業の成長を加速させるための事業です。採択企業には、約1年間の間に資金調達や事業拡大のための専門家による支援が行われ、最終的にはピッチイベント「デモデイ」で成果を発表する機会が与えられます。次回のデモデイは2025年8月に予定されています。
採択結果
2024年度の採択期間は、2024年5月1日から6月14日まで。応募者数は120社で、最終的に選ばれたのは15社です。これらの企業はそれぞれ異なる分野で革新的な取り組みを行い、持続可能な社会の実現や健康分野の発展に寄与することを目指しています。
クリーンテック・グリーンテック部門
- - 株式会社TAK薄膜デバイス研究所(東京都中央区)
シリコン以上の性能を持つ酸化ガリウムを用いた次世代パワー半導体デバイスの開発。
次世代型養蚕システムを活用し、資源循環型のシルク新素材を開発。
廃棄されていたプラスチックから再生ペレット「Repla®」を製造。
大気中のCO2を除去するバイオマスプラスチック「DACプラ®」の開発。
ライフサイエンス部門
- - 株式会社ヘッジホッグ・メドテック(東京都文京区)
片頭痛への新しい治療法を提案するアプリとAI診断技術を開発。
世界初の血管内光照射システム「ET-BLIT」により治療・診断技術の新たな扉を開く。
糖尿病患者向けのQOL向上と医療費削減を目指すソリューションの開発。
尿酸値管理を通じた健康寿命の延伸プラットフォームを提供。
環状オリゴ糖を使用した急性骨髄性白血病向け治療薬の開発。
脳移行性抗体を利用した新たな抗体薬物結合体医薬品の開発。
デジタル・トランスフォーメーション部門
文章から自動で動画を作成するツールによるデジタルコミュニケーションの支援。
不正改ざんが不可能なWeb3型鑑定証明システムの提供。
構造解析を用いた設計・開発業務のDX化プラットフォームの開発。
- - 株式会社Volante Eyes(広島県東広島市)
プラント設備診断に特化した振動監視カメラ技術の開発。
Z世代によるSNS運用代行サービスで企業の成長を支援。
中小機構の役割
中小企業基盤整備機構は、中小企業・小規模事業者の持続的成長をサポートするため、様々な支援を行っており、今回の「FASTAR」プログラムもその一環です。イノベーションの促進や地域経済の活性化を目指し、企業の自律的な発展を後押ししています。
まとめ
中小機構の「FASTAR」プログラムによる支援は、15社の選ばれたスタートアップがそれぞれの分野で革新を起こすきっかけとなります。これらの企業の成長と成果が、今後の日本経済や社会に大きな貢献をもたらすことを期待せずにはいられません。