ISEKADOの革新プロジェクト
有限会社二軒茶屋餅角屋本店が展開するクラフトビールブランド「ISEKADO」は、地域の特性を生かしたビール造りを目指す新たなプロジェクト「地ビール2.0」を始動しました。このプロジェクトは、土地に自生する野生酵母を利用し、その土地の独自性をビールに反映することに焦点を当てています。
ビールの主な原料である酵母に注目し、各地域の野生酵母を使用することで、その土地の個性(テロワール)を表現する新たな試みが始まります。フルーツやハーブなどの副原料に依存するのではなく、発酵過程そのもので土地の特性を語るという革新的なアプローチが「地ビール2.0」なのです。
プロジェクトの背景
これまで日本のクラフトビール業界では、地域の農産物や蜂蜜などの副原料を取り入れたビール造りが主流でした。しかし、ISEKADOはその方法に疑問を抱き、主原料である酵母から土地の特徴を引き出す道を選びました。具体的な実績として、6月18日には静岡大学との共同研究による「KADOLABO 038 Accidental Terroir」が発売され、さらにはファミリーマートとのコラボビール「ハナハナルビー」が6月23日に登場するなど、急速にプロジェクトが進行中です。
野生酵母の活用
「地ビール2.0」に使われる野生酵母は、特定の土地で採取される草花から得られます。例えば、「ハナハナルビー」は奄美大島のフウランなどから得た酵母を使用しており、このように土地の持つ自然から直接酵母を取り出し、発酵に利用することでその土地ならではの味わいを生み出しています。
このプロジェクトの中心に立つのは、研究開発型ブルワリーとしてのISEKADOです。博士号や修士号を持つスタッフが在籍し、野生酵母の研究から発酵制御に至るまで一貫した技術を持っています。すでに、多くのコンペティションで評価されており、ペアリングや香りを科学的に分析する試みも行っています。
コラボレーションの事例
ISEKADOの「地ビール2.0」は、企業や学術機関とのコラボレーションも推進しています。例えば、南九州ファミリーマートとのコラボビール「ハナハナルビー」は、奄美大島の野生酵母を使用したベルジャンウィットスタイルのビールです。色合いはハイビスカスによるピンクで、バナナやメロンを思わせる香りが特徴の多層的なフレーバーを持っています。
一方、大学との共同研究では、静岡大学の発酵とサステナブルな地域社会研究所との連携により、「KADOLABO 038 Accidental Terroir」が誕生しました。このビールはツツジから採取した野生酵母を使用しており、華やかで繊細な香味が織りなすことが期待されています。静岡大学の大原教授もこの取り組みを高く評価しています。
今後の展望
ISEKADOの「テロワールプラン」は、今後も地域の企業や大学と協力しながら、野生酵母を活かしたビール造りを進めていく予定です。土地に根付いた暮らしや文化を尊重しながら、酵母という微生物に敬意を持って取り組む姿勢は、多くの人々に新しいビールの楽しみ方を提供します。今後の展開が非常に楽しみですね。
「お酒は20歳になってから、楽しいビールライフを!」