日本人こども顔画像データ
2025-09-04 12:00:08

PIXTAが販売開始した日本人こども顔画像データセットの特徴と背景

PIXTAが新たに提供する子ども顔画像データセット



ピクスタ株式会社が運営する写真やイラストのマーケットプレイス「PIXTA」が、機械学習用に特化した「日本人こども100名分顔画像データセット」の販売を開始しました。本データセットは、商業利用が可能な高品質な顔画像を提供し、教育やセキュリティ分野でのAI技術の発展を支援することを目的としています。

データセットの主な特徴



このデータセットには、日本人の子ども100名分の顔画像が収められています。具体的には、1名につき2点の画像が用意され、合計で200点の画像が含まれています。価格は49,500円(税込)で、各種アノテーションサービスを有料で提供しています。撮影は主に日本国内の屋内および屋外で行われ、正面からのアングルで撮影された顔のアップが含まれます。

対象年齢と構成



データセットは、外見年齢が3~12歳の男児と女児が50名ずつ収録されています。内訳は、未就学児から小学校高学年までの子どもが含まれ、眼鏡をかけている子どももデータに含まれており、多様な表現力を持つ特徴が備わっています。特に、今後のAIモデル開発に役立つ解析が期待されます。

背景にある課題



日本国内では、子どもの安全や防犯に関する社会的な課題が深刻です。警察庁の統計によると、令和6年には9歳未満の行方不明者数が1,035人に上ります。登下校時の見守りや通園バスでの事故防止のため、顔認識技術の必要性が高まっています。しかし、子どもの顔は成長に伴い変化が大きいため、AIによる識別は難しいのが現状です。

そのため、高精度な顔認識AIを開発するためには、専用の顔画像データセットが必要不可欠です。しかし、このようなデータがオープンに提供されているケースは非常に少なく、研究者や企業が活用できるリソースは限られています。

PIXTAの取り組み



PIXTAはこのニーズに応える形で日本人のこどもの顔画像データセットを商品化しました。日本国内において、AI技術の発展と社会課題の解決を支援することを目指しており、今後も機械学習の需要に応じてより多くのデータを提供していく予定です。

この顔画像データセットは、商業施設や公共交通機関での迷子検知システムの開発、出欠管理システムや通園バスにおける識別アルゴリズムの開発に役立てられています。特に、来店者属性分析などの新たなサービス改善に貢献することも期待されています。

PIXTAのデータ提供サービス



PIXTAが提供する「機械学習用画像・動画データ提供サービス」では、1億点以上の商用利用が可能なデジタル素材が揃っています。これにより、AI開発に必要な高品質なデータを迅速に提供し、業界のニーズに応えています。特に、自動車や製造業界の企業から高い評価を得ており、従来のデータリソースに満足できない場合は新規撮影も対応可能です。

今後も、PIXTAは機械学習の現場でのデータ収集のサポートを継続し、AI技術の発展に寄与していく所存です。


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会社情報

会社名
ピクスタ株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目21−1渋谷ヒカリエ 33階 JustCo Shibuya Hikarie
電話番号
03-5774-2692

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