東海3県集客分析
2024-12-20 15:33:03

2024年夏期 東海3県の集客状況を徹底分析

2024年夏期 東海3県の集客状況を徹底分析



2024年の夏期における東海3県の主要集客施設の集客実態について、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが調査結果を発表しました。この調査は愛知県、岐阜県、三重県を対象としており、89の集客施設に対するアンケートを実施し、最終的に77の施設から有効な回答を得ました。ここでは、その分析結果を詳しく見ていきます。

調査の概要



調査は2024年の夏期、具体的には7月21日から8月31日の42日間にわたって行われました。集客実態を把握するためのアンケート調査は2024年9月から10月に実施され、収集したデータは今後の集客戦略に役立つ重要な情報となります。

集客数上位施設



調査結果の中で、特に注目すべき集客数上位5施設は以下の通りです。

1. ナガシマリゾート:昨年同期間中と比べて規模を拡大。2024年はさらなる日数延長が期待されています。
2. 愛知県国際展示場Aichi Sky Expo:催事数が増加し、182.1%の増加を記録しました。名古屋市の日本ガイシホールの休館に伴う代替会場としての役割も大きいです。
3. 岐阜県百年公園:特別展「ポケモン化石博物館」が開催され、集客数が52.6%増。
4. 志摩スペイン村:「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のコラボイベントが好評を博し、42.5%の増加を見せました。
5. 日本中央競馬会中京競馬場:開催日が増加し、50.2%増となりました。

集客減少の要因



しかし、全体の傾向を見てみると、国内旅行需要は回復しているものの、74の施設中39箇所(52.7%)で前年割れとなっています。特に猛暑が悪影響を与え、約66.7%の施設が「猛暑」が集客に影響を及ぼしたと回答しました。なお、昨年の調査でも同様の傾向が見られており、猛暑対策は今後も課題となります。

さらに、8月下旬には複数の台風が接近し、交通機関の運休を引き起こしたことで約93.3%の施設が集客に悪影響を受けたと回答。特に台風10号は「ノロノロ」となり、雨が長引いたことが憂慮されます。加えて、南海トラフ地震に関する臨時情報も集客に対する影響があったと多くの施設が感じています。

屋外と屋内施設の状況



調査結果によれば、屋内型施設では72.2%が前年を上回る集客を記録しましたが、屋外型施設では逆に約7割が前年を下回る結果となりました。特に屋外型施設は猛暑や台風の影響を強く受けており、その対策を講じる必要性がより高まっています。

まとめ



今回の調査結果から、集客向上に向けた施策の重要性と、気候変動への対応が必要であることが明らかになりました。特に、猛暑や自然災害によるリスクを軽減し、安定した集客を目指すことが今後の課題です。今後の施設運営者は、これらの教訓を活かし、集客戦略を見直していくことが求められます。

詳細な調査結果は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの公式ウェブサイトで公開されていますので、ぜひご覧ください。


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三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
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東京都港区虎ノ門5-11-2オランダヒルズ森タワー
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