第4回万里オークション:T家のコレクションに注目
2026年5月12日、東京・銀座にて開催された「第4回万里オークション」は、大きな成功を収めました。特別企画として実業家T氏夫妻が愛蔵してきた特別なコレクション「T家のコレクション」が絡むことで、オークション全体の落札総額はなんと4億6,654万円に達しました。
特別企画「T家のコレクション」
この特別企画では、実業家T氏が長年収集してきた純金製の茶道具、高級宝飾品、高級時計、古銭、陶芸作品、ガラス工芸品など、多様な作品が出品されました。中でも注目されたのが、Lot.350の「久進作 純金風炉釜」で、落札価格は1億1,020万円に達しました。
T氏は戦前から製造業に従事し、戦後はその事業を大きく発展させることに成功しました。その間に彼は多くの貴金属品や工芸品を収集し、高い造詣を持つ熱心なコレクターでもありました。T氏の死後、彼のコレクションは妻に受け継がれ、奥方の好みを反映した宝飾品と共に大切に保管されてきました。しかし、昨年奥方が他界し、遺産の相続を控えたこのタイミングで、コレクションをオークションに出すことを決定。これが特別企画「T家のコレクション」の開催理由です。
コレクションの多様さと希少性
「T家のコレクション」では、選りすぐりの美術工芸品が一堂に会しました。純金製の茶道具一式や、著名な陶芸作家による作品、アール・ヌーヴォー期のガラス工芸品、高級時計、古銭など、多岐にわたるカテゴリーが出品されました。オークション当日、多くの入札が行われ、特に純金製品はその工芸的価値と作品としての完成度から高く評価されました。
落札結果の詳細
主な落札結果は以下の通りです。
- - Lot.350:久進作 純金風炉釜 - 1億1,020万円
- - Lot.349:久進作 純金皆具一揃い - 8,827万円
- - Lot.348:久進作 純金釜 - 4,074万円
- - Lot.347:久進作 純金酒器一揃い - 1,710万円
- - Lot.346:K23 ゴールド盃 13客 - 1,295万円
これらの結果は、高額落札品が並ぶ中で、金の素材価値を超えた作品自体の芸術性が認められたことを物語ります。
次回の万里オークション
今回の成功を受け、万里オークションは年2回の開催を続け、次回の第5回オークションは2026年8月下旬を予定しています。多彩なアジアの古美術や工芸品が再び集められるこの場を楽しみにしているコレクターや愛好者は多いことでしょう。
万里オークションは、単なる売買の場にとどまらず、文化的な接点を創出し、美術品の価値を次代へと受け継ぐ重要な役割を担っています。過去と現在が交わる場として、今後も美術品の魅力を発信し続けることを目指しています。