2020年は、新型コロナウイルスの影響で私たちの日常生活の多くが変化しました。その中で特に、外出が困難な高齢者や障害者の方々にとっての「当たり前」が大きく覆されました。従来は問題にされなかった日常の困難が顕在化し、多くの人がその実情に気づくきっかけとなったのです。そのような背景の中で、12月16日に開催されるオンラインイベント「シニアや障害者に向けたコロナ時代の接遇とは—“当たり前”が変わった年を振り返る—」に注目が集まっています。
このイベントは、コロナ禍における新しい生活様式を受けて、特に高齢者や障害者にとっての接遇の重要性を再認識し、どのように新たな環境を整えていくかを議論する場です。イベントの目的は、介助を必要とする人々の視点を取り入れながら、どのような対応が求められるのかを考えることにあります。
イベントの背景には、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が策定した「サービス介助士における新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドライン」があります。これは、外出やサービス利用において高齢者や障害者が直面する課題に対し、具体的な解決策を提示することを目的としています。実際、ガイドラインにはオンライン診療やキャッシュレス決済への配慮、車いす利用者や視覚・聴覚障害者が直面する困難などが詳述されており、それに基づいたサービス提供が行われています。
このイベントでは、様々な業界の専門家が登壇し、最新の取り組みや課題について意見を交わします。登壇者には、全日本空輸の千葉 美和氏、日本航空の大竹 朋氏、視覚障害者団体の三宅 隆氏、ショッピングセンター協会の村上 哲也氏が名を連ね、モデレーターには日本ケアフィット共育機構の高木 友子氏が務めます。また、プログラムには事例紹介やパネルディスカッションのセッションも設けられ、参加者は幅広い視点からの情報を得ることができます。
このような貴重な機会を通じて、参加者は共生社会の実現に向けた新たな接遇の形を学ぶことができるでしょう。サステイナブルな社会構築には、私たち一人一人の取り組みが欠かせません。特にこのようなイベントを通じて、知識を深め、実践に移すことが求められています。コロナ禍を乗り越え、全ての人が安心して外出できる社会を目指す中で、一人でも多くの人がこのイベントに参加し、意識を共有できることを願っています。
現在、参加は無料で、オンラインで申し込みが可能です。この機会にぜひ、自らの知識を広げ、共生社会の一員となる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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私たちの周囲には、さまざまな状況にある人々が共に暮らしています。彼らが快適に社会参加できるよう、今を生きる私たちが持つべき意識と行動の在り方を真剣に考えるきっかけとして、このイベントは重要な役割を果たします。ぜひ、参加し、その目撃者となってください。