EIZOが新たに発表した27型4Kモニター
EIZO株式会社が手術及び内視鏡専用の27型4Kモニター「CuratOR EX2742」を2026年5月27日にリリースします。この最新モデルは、医療現場での映像技術の進化に対応するために設計されています。手術顕微鏡や内視鏡、手術支援ロボットの使用が増加する中で、医師が視認性の高い映像を必要とすることがますます重要になっています。
特徴的なデザインと性能
EX2742は、27型というコンパクトなサイズながら、4K UHD(3840×2160ピクセル)の高解像度を誇り、非常に高精細な映像を提供します。この新モデルは、従来の大型モデルに加え、スペースが限られた手術室に柔軟に設置できる利点があります。特に、視認性と省スペース性のバランスが優れており、近距離でも快適に使用できる点が魅力です。
視認性を高める技術
この新しいモニターは、820cd/m²の高輝度と、2000:1という高コントラスト比を実現しており、手術室の明るい環境でもしっかりと映像を把握できます。また、オプティカルボンディング技術により、外光の映り込みを軽減し、よりクリアな映像表示が可能です。この技術により、手術映像がより鮮明に表示されます。
外部機器連携が可能
EX2742は、RS-232C端子を搭載しているため、外部機器との連携も容易です。例えば、EIZOのメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」と接続することで、録画状況をリアルタイムでモニター上に表示させることができ、外見の視線を移さずに操作状況を確認できます。この機能は、手術中の安全性と効率を高めるための重要なポイントです。
多彩な映像入力に対応
その他の基本性能として、12G-SDIやDisplayPort™、HDMI®端子を備え、多様な映像入力に対応しています。これにより、異なる機器からの映像信号の受信と表示がスムーズに行えます。また、4K映像の色標準「BT.2020」およびHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、よりリアルな手術映像を実現します。
安全性にも配慮
EX2742にはフェイルセーフ機能が備わっており、映像入力信号が失われた場合には自動的に他の映像入力に切り替わります。これにより、安全性がさらに向上し、安定した運用が約束されます。また、3年間の保証がついているため、安心して長期間利用することができます。
新製品発表のイベント
この製品は、2025年12月11日から13日に開催される「第38回 日本内視鏡外科学会総会(JSES 2025)」にて展示される予定です。興味を持たれた方は、ぜひEIZOのブースを訪れてみてください。
サステナビリティへの取り組み
EIZOは、映像を通じて豊かな未来社会の実現を目指しており、環境への配慮を大切にしています。特に、循環型社会や気候変動への対応を重要な課題として掲げ、さまざまな取り組みを進めています。2040年までのNet Zero達成を目指し、資源の有効活用や環境リスクの低減に努めています。
詳細については、EIZOの公式ウェブサイトをご覧ください。新たな技術革新が医療現場にどのように役立つのか、目が離せません。