ふるさとの食と祈りを繋ぐ、熊本・坂本町の祭り。郷土食イベントが世田谷で開催

ふるさとの食と祈りを繋ぐ、熊本・坂本町の祭り

2023年9月24日、世田谷区にあるギャラリーカフェジョルジュにて、熊本県八代市坂本町の伝統と文化を体感できる特別なイベントが開催されます。このイベントは、3年前の豪雨災害を乗り越え、地域住民の絆を育んできた坂本町の小さな村の祭り、そしてそこに受け継がれる郷土料理に焦点を当てたものです。

ギャラリーカフェジョルジュと坂本町：繋がる縁

発酵食を中心としたメニューと、各地の郷土料理を紹介するイベントで知られるギャラリーカフェジョルジュ。店主の森真弓さんは、旅行情報誌編集者としての経験を生かし、これまで青森から愛媛まで、様々な地方の食文化を紹介してきました。

そんなジョルジュと坂本町の出会いは、熊本市出身のイラストレーター黒河内美帆さんとの交流がきっかけでした。黒河内さんは、水害に見舞われた坂本町の支援プロジェクトとして、同町の四季折々の祭りや伝統行事をイラストで紹介するカレンダーを作成。このプロジェクトを通して、森さんは坂本町の魅力に触れることになります。

「食べて祀って」：祭りと郷土食の物語

さらに、坂本町出身で地元ケーブルテレビ局に勤務する坂本桃子さんが執筆した書籍「食べて祀って」の出版を機に、このイベントが企画されました。本書では、坂本町の様々な祭りや、そこに欠かせないお供え物、そして郷土料理が、美しいイラストと共に紹介されています。

坂本さんは、長年に渡り坂本町の祭りを取材する中で、自然への感謝と祈りに満ちた祭りの文化に魅了されました。特に、2021年の豪雨災害の後、地域住民の心の支えとなった祭りの重要性を実感し、自らもオリジナルの祭りを作るなど、地域を繋ぐ力として祭りを捉えています。

イベント内容：坂本町の魅力を五感で体験

イベントでは、坂本町の祭りの様子をスライドショーで紹介する他、坂本さんと黒河内さんによる対談が行われます。司会は東優夏さんが務めます。さらに、熊本の郷土料理「だご汁」などの試食も用意されており、坂本町の味覚を堪能できます。カレンダーの原画展示や「食べて祀って」の販売も行われます。

参加費は3000円（税込）。郷土料理の試食や、貴重な話を聞ける機会、そして坂本町の文化に触れられる特別な時間をお過ごしいただけます。

参加者プロフィール

坂本桃子さん：熊本県八代市坂本町出身。地元ケーブルテレビ局勤務。農村滞在やイタリアでのアグリツーリズム経験を経て、故郷坂本町で祭りの魅力を発掘し続けています。

黒河内美帆さん：熊本県熊本市出身。イラストレーター。「honouta」の屋号で活動。坂本町支援プロジェクトにも参加し、独自の視点で坂本町の風景を描いています。

森真弓さん：ギャラリーカフェジョルジュ店主。ヨーロッパのカフェ文化をベースに、音楽、アート、文化交流など、様々なイベントを開催しています。

イベント概要

日時: 2023年9月24日（日）13時～15時

場所: ギャラリーカフェジョルジュ（東京都世田谷区祖師谷3-36-29 佐藤ビル2階）

アクセス: 小田急線祖師谷大蔵駅下車徒歩3分

参加費: 3000円（税込）

このイベントは、単なる郷土料理の試食会ではなく、自然と人、そして食文化が織りなす坂本町の物語を体験できる貴重な機会です。ふるさとの味と、人々の繋がり、そして未来への希望を感じられる、心温まるイベントとなるでしょう。