コロナ禍における賃貸オフィス市場の新たな潮流
新型コロナウイルスの影響によって、私たちの働き方は大きく変わりました。特に都心部においては、リモートワークの推奨により企業の出社率が7割も減少しています。そんな中、賃貸オフィス市場にも大きな影響が及んでおり、現在の市場の姿を理解するためには、賃料の動向を把握することが欠かせません。
賃貸オフィス市場の変化を読み解く
先日、株式会社ヒトカラメディアは592棟の賃貸オフィスビルを調査し、都心オフィス坪単価マップを発表しました。このマップは、企業にとってオフィスの在り方が変わるなかで、賃料相場の変化を可視化するために作成されたものです。特に、100-300坪のビルを中心に市場の情報を収集し、分析を行いました。
マップは二種類に分かれており、築年数やビルのグレードによって相場価格に差が出ることを考慮しています。具体的には、「築浅・S級ビルを含めた坪単価MAP」と「築浅・S級ビルを除いた坪単価MAP」です。これにより、同じエリア内でも異なる価格帯の理解が容易になっています。
市場の主要なポイント
坪単価MAPに基づく市場の変化と傾向について、いくつかの重要なポイントが挙げられます。まず、築10年未満の物件に関しては空室が増加し、これが相場を押し上げる要因となっています。また、マーケットリーダーのハイグレードオフィスでも空室が増え、賃料の引き上げが見られます。さらに、内装付きオフィスが相場の安いエリアで増加し、これも賃料を押し上げる一因と考えられます。
再開発が進んでいる虎ノ門や神谷町エリアでは、賃料が上昇している傾向にありますが、逆に渋谷や新宿といった主要エリアでは特に空室が多くなっていることが指摘されています。五反田エリアは再びリースナブルな価格での需要が見込まれており、注目されています。
PDFデータのダウンロードも可能
企業の皆様には、都心オフィス坪単価マップのPDFデータをダウンロードすることができるので、具体的な価格を伴う情報にアクセスしやすくなっています。是非、以下のリンクから詳細をご覧ください。
都心オフィス坪単価賃料マップ - ヒトカラメディア
会社概要
ヒトカラメディアは、オフィス移転サポートや空間プランニングを手がける企業です。東京都世田谷区に拠点を構え、2013年に設立されました。オフィス環境の最適化を通じて、企業の成長を支援しています。詳細な会社情報については
公式サイトをご覧ください。
賃貸オフィス市場は、コロナ禍を経て新たな局面を迎えています。時代と共に変わる働き方に合わせたオフィス環境の構築が求められています。