キンドリル財団が日本での社会課題解決に寄与
先日、キンドリルジャパン株式会社の発表により、キンドリルの非営利部門であるキンドリル財団が日本の認定NPO法人育て上げネットとCLACKを助成先として選出したことが明らかになりました。この助成金は、今後の2年間で55,000人以上の個々にサイバーセキュリティやAIのスキル開発を支援することを目的としています。
日本のIT人材不足問題
日本は現在、IT人材、特にサイバーセキュリティの人材不足に直面しています。この問題を解決するため、キンドリル財団は技術を活用して若者に学ぶ機会を提供し、将来の労働市場に必要な人材を育成するプログラムを実施しています。
特に「日本版Kyndryl Readiness Report 2024」では、リーダーたちがサイバー攻撃や政策の変化に対処する準備が整っていないことが指摘されています。このような現状を踏まえ、キンドリル財団は人材開発の急務として社会課題解決に率先して取り組む決意を示しています。
選出された2つの団体
認定NPO法人育て上げネット
育て上げネットは若者の自立を支援するために、就労支援プログラムやキャリアガイダンス、家族支援など多岐にわたる活動を行っています。助成プログラムでは、約1,500人の若者にサイバーセキュリティスキルを提供し、インターンシップの場も設ける予定です。過去には若年無業者を対象とした「Youth Drive for Cybersecurity」プログラムを実施し、成功を収めてきました。
認定NPO法人CLACK
CLACKは、経済的な理由や家庭環境により教育の機会が限定されている高等学校の生徒100名を支援します。このプログラムでは、「Be Pro Cybersecurity」コースを設けてサイバーセキュリティの基本知識を2日間で学べる研修を提供します。また、企業見学などを通じてキャリア選択の幅を広げる機会も提供します。
グローバルな展開と今後の展望
キンドリル財団の助成プログラムは、今回が第2回目となり、11カ国から12の非営利団体が選出されました。このプログラムは、サイバーセキュリティに加え、AI人材育成にも焦点を当てています。
2023年9月に設立されたこの財団は、地域社会への影響を重視し、助成金や投資を通じた社会的課題解決を進め、ビジネス展開をサポートすることに務めています。キンドリルは、全ての人々に公平な機会を提供する重要性を認識し、今後も地域の発展に貢献するプログラムを進めていく考えです。
詳しい情報やプレスリリースについては、公式ウェブサイトを訪れてください(
キンドリル財団の公式サイト)。