医療的ケア児者と防災
2025-02-05 08:17:56

医療的ケア児者の避難訓練と地域力を活かした防災の重要性について

医療的ケア児者の避難訓練と地域力を活かした防災の重要性について



2025年2月8日、埼玉県杉戸町にて、「介護福祉x地域のチカラ~医療的ケア児者の災害時の避難について~」と題して第12回協働型災害訓練が開催されます。阪神淡路大震災から30年が経過した現在、災害支援の形は多様化を遂げていますが、特に医療的ケアが必要な子どもたちへの配慮はまだ十分ではありません。今回の訓練では、医療的ケア児者に対する避難方法と地域全体での助け合いの大切さを探ります。

医療的ケア児者とは、日常生活を送るために医療的な援助が不可欠な子どもたちのことを指します。2021年に自治体の責任として支援が規定されたものの、実際の支援システムはまだまだ整備途上です。このような状況の中、医療的ケア児者の受け入れや情報提供が円滑でない場合、災害時には彼らを強く悩ませることになりかねません。

訓練においては、福祉タクシー恵彩の代表、大崎信義氏が、医療的ケア児者が直面する課題についての現状分析と提案を行います。大崎氏は、福祉タクシーの運営を通じて地域社会との連携や避難の支援に力を入れており、災害時における具体的なサポート方法を模索しています。彼の豊富な経験からも、多くの知見を得ることができるでしょう。

さらに、訓練のテーマ「地域のチカラ×学生のチカラ~防災×ゲーミフィケーション~」は、発災直後の迅速な対応を可能にするために、地域住民と学生の協力を促進する重要性を訴えています。災害が発生した際、行政の対応が間に合うまでに時間がかかることが多いため、初動において地域の住民自身が適切に行動できることが求められます。今回の訓練では、テクノロジーを駆使した支援や、「ゲーミフィケーション」という手法に焦点を当て、楽しく学ぶことで防災への意識を高めることを目指します。

子どもたちや障害者、高齢者を含むすべての市民が安心して避難できるような地域づくりが求められる今、多様なバックグラウンドを持つ市民がともに考え、行動することが、今後の防災の鍵となるでしょう。参加者にとって、自身の地域で実際に取り入れることができる具体的なノウハウを学べる貴重な機会です。

今年の協働型災害訓練は、地域への理解を深め、ボーダーレスな支援について考えるための2日間。市民一人ひとりが地域の防災力を向上させるための第一歩として、多くの方々のご参加をお待ちしています。

参加情報


日時


  • - 2025年2月7日(金) 9:00 - 17:00
  • - 2025年2月8日(土) 9:30 - 17:30

会場


  • - 彩の国いきいきセンターすぎとピア (埼玉県北葛飾郡杉戸町堤根4742-1)
  • - Zoom (一部ワークを見学)

参加費


  • - 各日 3,000円(税込)
  • - 2日間会場参加チケット 5,000円(税込)
  • - 2日間オンライン参加チケット 4,800円(税込)

この機会を通じて、地域防災に関する理解を深め、医療的ケア児者を含むすべての人々を守るための意識を共有しましょう。


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会社情報

会社名
一般社団法人協働型災害訓練
住所
埼玉県東松山市大字柏崎534番5埼玉NPOハウス内
電話番号
0493-81-7774

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