水産市場活性化
2018-02-15 09:45:42
水産市場の活性化を目指す「ポータブル」が資金調達を実施
水産市場の未来を変える「ポータブル」の挑戦
広島市に本社を置く株式会社ポータブルは、総額1.2億円の資金調達を実施しました。この資金調達により、インキュベイトファンドの村田祐介氏が社外取締役に就任し、地方発のメガベンチャーとしての成長を目指しています。ポータブルの目指すビジョンは、スマートフォンを活用し水産市場を活性化させることです。
資金調達の背景
今回の資金調達は、日本国内のベンチャーキャピタルや地方の金融機関から行われました。創業の地である広島や、創業者の出身地である鳥取に加え、全国各地の関係者から評価を受けています。この支援は、ポータブルが開発中の「UUUO」プロジェクトに対する期待の表れなのです。
第三者割当増資を通じて、次の支援ファンドが名を連ねました。インキュベイトファンドをはじめ、IF Lifetime Ventures、広島ベンチャーキャピタル、及びとっとりキャピタルがその例です。これにより、ポータブルはさらなる成長への布石を打ったといえるでしょう。
「UUUO」の革新
ポータブルが開発中の「UUUO」は、水産業者間のマーケットプレースです。スマホを通じて、産地から中央市場へ水産物を売買できる仕組みを提供します。このプラットフォームでは、漁業者が新鮮な魚を自由に出品でき、買い手は希望する水産物を選択して購入が可能です。今後実装予定のリクエスト機能によって、具体的な商品に対するニーズにも応えることができるようになります。
例えば、特定の魚種やサイズ、さらには価格情報をリクエストし、そのリクエストに応じた生産者からのオファーを受けることができる。これにより、流通の透明性と効率性が高まります。
地元との関係
創業者の板倉一智氏は、鳥取県の岩美町出身です。氏の周囲には漁業に従事する友人や親族が多く、幼少期から水産業に親しんできました。大学卒業後に鳥取を離れ、年月が経つにつれ地元の漁業の衰退を目の当たりにし、何かアクションを起こさなければならないと思い立ったのです。そこで、可能な限り地元漁業者のヒアリングを実施し、現状の問題点を洗い出しました。
村田祐介氏の経歴と期待
ポータブルに参画した村田祐介氏は、エンタープライズソフトウェアの開発経験を持ち、投資ファンドの運営に関与してきた実力者です。彼の知見は、ポータブルが次のステージへ進むための大きな指針となります。経営アドバイザーとしての役割も果たし、市場のニーズに合わせたサービス改善や事業の拡大に寄与することが期待されています。
ポータブルの今後の展望
今回の資金調達を通じて、ポータブルでは「UUUO」の開発メンバーを増強し、さらなるマーケット開拓に向けての営業人材を確保する予定です。また、鳥取市にも自社の出荷拠点を設立し、サービスの充実を図る計画です。水産業の復活を目指し、ポータブルはこれからも邁進し続けます。彼らの取り組みが成長することで、地域経済への貢献も期待されるでしょう。
水産市場の革新を通じて、地元漁業者の力を再び時代の主役に押し上げるためのポータブルの導きに注目したいです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 ウーオ
- 住所
- 広島県広島市中区大手町2-1-6大手町高橋ビル 5F
- 電話番号
-
082-258-4820