マンションのオートロック解錠をハンズフリーで実現する新システム発表
近年、マンション生活をより快適にするための技術革新が進んでいます。その中でも特に注目を集めるのが、阪急阪神不動産株式会社、オプテックス株式会社、株式会社CoLifeの3社が共同開発した「オートロックドアのハンズフリー解錠システム」です。このシステムは、共用エントランスのオートロックドアを、鍵を使うことなくハンズフリーで解錠できる仕組みを提供します。
開発の背景
マンションの共用エントランスは、通常、住戸の鍵を取り出して解錠する必要があります。しかし、両手に荷物を持っている場合や、子供を抱いている時など、鍵を取り出すことが難しい場面も多々あります。近年では、ハンズフリーの鍵も出てきましたが、既存のマンションに導入するには大規模な工事が求められる場合もあり、多くの住民にとっては負担となっていました。
このような背景から、3社は新たに「オートロックドアのハンズフリー解錠システム」を開発。これにより、既存の設備においても簡単な工事でハンズフリー解錠が可能となり、住民の生活の質を向上させることが目指されます。
システムの仕組み
このシステムの核となるのは、本アプリがインストールされたスマートフォンとオートロックの自動ドアのセンサーとの連携です。ユーザーがスマートフォンを持った状態でセンサーの検知範囲に入ると、アプリとセンサーとの間で通信が行われ、認証が完了するとハンズフリーでドアが解錠される仕組みです。この便利さは、特に生活の中で両手が塞がっているときに大きな助けとなるでしょう。
OMNICITYとの連携
本システムは、オプテックスが開発した自動ドアセンサー「OMNICITY」を使用しており、そのSDKが本アプリに実装されています。これにより、住民は自動ドアの開閉をアプリで操作することができ、より多様なサービスが利用できるようになるのです。
今後の展開
阪急阪神不動産では、今後新築物件への導入を進めるだけでなく、既存の管理組合にもこのシステムの提案を行う予定です。また、2024年10月には「ジオフィットプラスラボ」をリニューアルし、住民の意見を集める空間として活用していく計画です。このラボでは、住民が新機能を体験できる機会が提供され、導入の検討に役立つことでしょう。
geo life supportアプリ
「geo life support」は、阪急阪神不動産が関西圏・首都圏で分譲したマンションの住民向けアプリです。これを使用することで、ハンズフリー解錠システムに加え、様々なサービスを受けることができます。アプリの利用には「阪急阪神オーナーズクラブ」(HOC)に加入が必要ですが、そのメリットはつまるところ、便利で快適な生活環境を実現することに他なりません。
まとめ
今回のハンズフリー解錠システムの開発は、マンションにおける新たな暮らし方を提案する重要な一歩です。これにより、住民が日々の生活の中でより便利さを享受し、快適な空間が実現されることを期待しています。今後の展開にも注目が集まります。