カザフスタンとNUKEM
2025-09-12 16:58:28

カザフスタンとNUKEM、平和利用の原子力協力神話のスタート

2025年9月9日、カザフスタンの首都アスタナにおいて、NUKEM Technologies Engineering Services GmbH(以下、NUKEM)とカザフスタン共和国原子力庁は、原子力分野における協力のための覚書(MoU)を正式に締結しました。この合意は、同国における原子力の平和的な利用を促進することを目的としており、廃止措置や放射性廃棄物管理、オーナーズエンジニアリングサービスの分野で国際的なベストプラクティスを導入することを目指しています。

背景と合意の内容



この重要な会合には、カザフスタンの主要原子力機関が出席しました。カザフスタン共和国原子力庁、国立原子力センター(NNC RK)、原子物理学研究所(INP)、マンギスタウ原子力エネルギー複合体(MAEC)、カザトムプロム(Kazatomprom)などが顔を揃えました。会議の冒頭では、カザフスタン原子力庁のセルガジン副議長と、駐カザフスタン大使の飯嶋靖正氏が挨拶を行い、続いてNUKEMの技術プレゼンテーションが行われました。その後、将来的な協力として「サイト修復」「廃棄物処理」「オーナーズエンジニアリングサービス」の3つの分野が議題に上がりました。

NUKEMの展望



NUKEMのプレジデント、トーマス・ザイポルト氏は、「NUKEMはグローバルに認知されたバックエンド技術を駆使し、カザフスタンの核インフラの整備に貢献できることを誇りに思います。現地の専門家と連携し、未来の重要インフラ構築を共に行います」とコメント。さらに、マネージングディレクターの二宮暢昭氏は、カザフスタン、ドイツ、日本の知見を結集し、核エネルギーの平和利用を推進する旨を明らかにしました。

戦略的意義



今回の協力覚書の成立は、地域の専門性と国際的な協力を結びつける新たな枠組みを提供しています。NUKEMは、過去の実績を元に、廃止措置や廃棄物管理における経験を活かし、以下のサービスを提供していく予定です。

  • - 全ライフサイクルにわたる技術コンサルティング
  • - プロジェクトの評価と最適化支援
  • - 廃棄物管理における国際的ベストプラクティスの導入
  • - 安全基準や規制への適合支援

これにより、地元と国際社会が協力し、安全で持続可能な原子力エネルギーの利用が実現されることでしょう。

NUKEM Technologiesについて



NUKEMは、65年以上にわたり、放射性廃棄物や使用済み燃料の管理、原子力施設の解体・廃止措置に関する技術を提供してきました。高品質なサービスを心がけ、世界各地の原子力関連プロジェクトにおいて持続可能で効率的な廃棄物管理を実現することに注力しています。株式会社ムロオシステムズの完全子会社であり、国際的な視点での原子力産業の発展に寄与しています。

会社概要



NUKEM Technologies Engineering Services GmbH
  • - 本社: ドイツ・カールシュタイン
  • - 設立: 1960年
  • - 事業内容: 放射性廃棄物管理、原子力エンジニアリング
  • - URL: NUKEM公式サイト

株式会社ムロオシステムズ
  • - 本社: 東京都中央区
  • - 設立: 2006年
  • - 事業内容: ITソリューション、再生可能エネルギー関連
  • - URL: ムロオ公式サイト

このように、カザフスタンとNUKEMの協力は、国際的な核エネルギーの平和利用の新たな一歩となります。今後の展開から目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社ムロオシステムズ
住所
東京都中央区日本橋本町4-15-1タカコービル4階
電話番号
03-6892-0550

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