東京都交通局主催の「公共交通マナー」絵画コンクールが盛況
東京都交通局が、都内在住または在学の小学生を対象に開催した「公共交通マナー」に関する絵画コンクールの入賞作品が決定しました。このコンクールは、公共交通の利用が楽しく、心地よいものであるためのマナーについて考える機会を提供することを目的としています。2023年12月2日から2024年1月10日までの期間に、合計411点の作品が寄せられました。
コンクールのテーマと応募作品の内訳
このコンクールには二つの部門が設けられています。
公共交通マナー部門では「みんなが楽しく、気持ちよく利用できる公共交通マナー」をテーマに、216作品が応募されました。一方、
風景部門では「わたしたちの街の電車やバスのある風景」をテーマに195作品が寄せられました。各部門ごとに最優秀賞、優秀賞などが設けられており、入賞作品は次の通りです。
- - 都営交通最優秀賞:1作品
- - 都営交通優秀賞:3作品
- - 都営交通賞:5作品
- - 東京都営交通協力会賞:2作品
- - みんくる・とあらん賞:10作品
審査会の様子
審査は、高い表現力が求められる難しいプロセスとなりました。公共交通マナー部門では、従来の型にはまった表現に捉われず、外国語の表現を取り入れた作品や、多くのマナーを一つの画面にまとめた美しい表現が見受けられました。審査員を務めた共立女子大学の石田和人教授は、子どもたちの多様な視点や鋭さに驚かされ、今後の独自の視点による作品の発表を期待しています。
風景部門では、応募作品の多様性が一層広がっており、感情が込められた力強い作品が多く見られました。東京藝術大学の佐々木里史准教授は、作品が単に描くだけでなく、優しさや応援といった感情が込められている点が印象的だったと述べています。
入賞作品の展示
入賞作品は、2024年3月10日から、東京都内の都営地下鉄(浅草線、三田線、新宿線、大江戸線)や日暮里・舎人ライナーの各駅で順次展示されます。具体的には、馬喰横山駅および三田駅において実物の展示が行われ、都営交通の車両内でも作品が放映される予定です。また、優秀作品の一部は、「都営交通マナーブック」として発行される予定で、小学4年生に約13万部配布される予定です。このマナーブックは公共交通利用のマナーを啓発するために活用されます。
さらに、都庁舎内でも展示が行われる予定です。詳細が決まり次第、東京都交通局の公式ホームページにて発表されます。すべての応募作品は、同局のホームページでも紹介されますので、ぜひご確認ください。