ビールと文学の奇跡的な交わり
愛媛県松山市のクラフトビールメーカー、DD4D BREWINGが送る「ラベル小説」シリーズが、遂に第3弾に突入しました。今回の作品は、「夜空の鳥(始)」と「海の黄身(終)」の2作です。そして、注目すべきは、この短編小説がDD4Dのビールのラベルに描かれていることです!
ラベル小説の概念
ラベル小説は、ただのクラフトビールではありません。DD4D BREWINGのビールを手に取ることで、田丸雅智氏のショートショートが同時に楽しめる、まさに新しい飲み物体験の形です。田丸氏は、現代のショートショート作家として知られていますが、彼の作品をビールを飲みながら楽しむというのは、まるで文学を飲み込んでいるかのようです。
作品の詳細
シリーズの最初の2作「甘・酸・苦」「花ビー玉」に続き、今回の作品は「始」と「終」というテーマで表現されています。どちらの作品も同じ書き出しから始まり、驚くべきことに異なる結末に辿り着きます。この巧妙な構造が、テイスティング中にどのような感情の変化を引き起こすのでしょうか。
「夜空の鳥(始)」
このビールは、コーヒーミルクスタウトのスタイルを採用しており、アルコール度数は5.5%です。麦芽やコーヒー豆を巧みに使い、深みのある香りとコクを感じさせます。特に、田丸氏が愛飲する「ロイ・コーヒー」のグァテマラ豆が使用されており、飲み口にはまろやかさと甘さが広がります。「始」というテーマが表現されたこの作品は、一日のスタートにぴったりです。
「海の黄身(終)」
一方、こちらはダブルサワーエールスタイルとなっており、アルコール度数は8.0%で、酸味と甘さが絶妙にブレンドされています。乳酸発酵によるシャープな酸味とアメリカンオークから引き出されたバニラの香りが合わさり、ラベルには物語が結実した「終」の精彩が描かれています。このビールは、日々の終わりを華やかに締めくくるのに最適です。
発売情報
待ちに待った発売日は2025年9月25日。お買い求めはDD4D BREWING公式オンラインストアや、愛媛県松山市の店舗にて。また、全国の取り扱い店舗でも購入が可能です。容量は350mlで、価格は店舗にて確認が必要です。
限定セットとイベント
さらに、今回の発売に際して「夜空の鳥」と「海の黄身」の限定セットも用意されています。その中に含まれるコースターはファンにはたまらないアイテムでしょう。
また、ショートショートコンテストの開催も計画されています。テーマは「ゴクゴク」や「グビグビ」といったビールに関連する擬音語で、参加者全員にチャンスが与えられています。
田丸雅智氏について
田丸雅智氏は、1987年に愛媛県で生まれ、東京大学を卒業後、ショートショートの世界で名を馳せました。彼の作品は、情熱とアイディアに満ちており、短い言葉の中に深いメッセージが込められています。また、講師として全国各地でショートショートの書き方を教えており、文学の普及にも力を注いでいます。
まとめ
「ラベル小説」は、ビールと文学が融合した新たな楽しみ方を提供しています。さあ、「夜空の鳥(始)」と「海の黄身(終)」とともに、不思議な物語の旅に出かける準備はできましたか?