東京児童協会、特別賞を受賞
東京都内で22の保育施設を運営する社会福祉法人東京児童協会が、東京都の女性活躍推進大賞の特別賞を受賞しました。この栄誉は、90年以上にわたる運営と、職員のキャリアップを支援する制度が評価されたことからもたらされたものです。
長年にわたって保育の現場で築かれた「大きなおうち」というコンセプトのもと、同協会は「子どもたちが家庭的環境の中で多様な体験を通じて成長する場」を創出しています。これにより、子どもたちは第一線で活躍する職員たちから、質の高い教育プログラムを受けることができるのです。
新しいキャリアアップ制度
東京児童協会の最大の特徴は、園長や副園長の選任に関しての固定観念を覆す取り組みです。これまで、保育士からの昇格が一般的でしたが、同法人では看護師や栄養士の職員にもキャリアアップ試験を開放。管理職として必要な知識を持った人材が選ばれ、現場でのリーダーシップを発揮しています。
この制度は、職員それぞれがどのような専門性を持とうとも、平等に挑戦できる場を提供するものです。実際に、看護師や栄養士が園長や副園長として登用された事例も増えています。
食育と健康教育への取り組み
東京児童協会は、食育と健康教育にも力を入れています。長年にわたる食育プログラムでは、各園の栄養士が中心となり、日々の保育の中で子どもたちに豊かな食の体験を提供しています。その一環として、魚の解体を通じた教育が実施され、五感を使った食の楽しさが体感されています。また、看護師による健康教育プログラムでは、子どもたちに「命や健康の大切さ」を伝える機会が設けられ、彼らが自己と他者を大事にする心を育むことを目指しています。
働き方改革と男性職員の育児休暇
職員の働きやすい環境を整えるため、東京児童協会では時短勤務制度の導入を進めています。これにより、特に正規職員の多様なライフスタイルに柔軟に対応できる職場環境が整えられています。また、男性職員の育児休暇取得を100%にすることも目指しており、育児サポートを通して職場内のストレス軽減と社会復帰への意欲を高めています。
まとめ
東京児童協会の取り組みは、保育の枠を超えた革新的な発想と、多様な価値観の受容に根ざしていることがわかります。これからの時代に応え、すべての子どもたちに素晴らしい成長の場を提供するため、同協会の挑戦は続きます。私たちも、この価値ある支援が広がることを期待しましょう。
社会福祉法人東京児童協会
理事長: 菊地政幸
事務局: 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー9階
公式サイト: 東京児童協会HP
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