楽天とエスティ ローダーの新たな一歩
楽天グループ株式会社とエスティ ローダー カンパニーズの日本法人であるELCジャパンは、日本のプレステージビューティ市場における戦略的なパートナーシップを強化することに合意しました。この取り組みは、両社が手を組むことで業界に新たな風を吹き込むことを目指しています。
ELCジャパンは2017年に楽天市場に公式ショップを開設し、その後も製品プロモーションやライブコマースなどを通じて顧客との接点を増やしてきました。この度、ELCジャパンの新しいCEO、ステファン ドゥ ラ ファヴリー氏と楽天の代表取締役会長兼社長、三木谷 浩史氏の間で初の対面会談が行われ、今後の協力方針について話し合われました。
楽天エコシステムの活用
楽天は、Eコマースやモバイル、フィンテックなど70以上の多様なサービスを展開する「楽天エコシステム」を有しています。このエコシステムのもと、両社は1億を超える楽天会員のマーケティングデータを活用し、エスティ ローダーの豊富なブランドポートフォリオやビューティテクノロジーと組み合わせて、よりパーソナライズされた顧客体験を実現する計画です。
三木谷氏は、「エスティ ローダー カンパニーズとの協業を通じて、お客様に新たな価値を提供できることを大変うれしく思います。楽天エコシステムの強みを活かし、プレステージビューティの専門知識を融合させてまいります」とコメントしています。
ビジョンとその実現へ
一方で、ステファン ドゥ ラ ファヴリー氏も「エスティ ローダー カンパニーズのビジョン『Beauty Reimagined』の実行には、お客様をビジネスの中心に据えることが不可欠です。楽天との協力を通じて、プレステージビューティブランドとしての位置づけを強化し、リーダーシップを発揮していきます」と述べ、意欲を示しています。
両社はさらに、独自のマーチャンダイジングやソーシャルギフト施策、定期購入制度などのデジタルマーケティングに力を入れ、日本市場での存在感を確立するための施策を進めることを約束しています。
新たな顧客体験の追求
今後の展開において、楽天とエスティ ローダー カンパニーズは、マーケティングデータやAI技術を駆使し、顧客のニーズにしっかり応えるデジタル施策を強化していく予定です。このコラボレーションによって、日本のプレステージビューティ市場に新しい風を吹き込み、消費者にとっての魅力的な体験を創造していく姿勢を見せています。
新たな取り組みのスタートとして、両社のパートナーシップは注目されるところです。顧客視点を重視した戦略がどのように展開されるのか、今後の動向に期待がかかります。